天心苑:お母様の尊い贈り物である呼名祈祷
(最後のほうに<呼名祈祷において注意したほうが良いこと>を加えました。)
以前の仕事で会員を2万名以上作ったことが2回ほどあります。その時に重点を置いたのは、いかに中心メンバーをフルタイムで動ける人で固めるかということでした。
私たちで言えば献身者であり献身基準です。パート的に参加する人が何人いても大した組織にはなりません。組織が爆発的に発展するには、寝食も家族すらも忘れて献身する人がどれだけいるかにかかっています。
教会の初期においては献身以外の道はありませんでした。しかし今は過去にバリバリの献身者であった人も、経済的事情、健康的理由などによってみ旨にパート的にしか参加できていないのが現状です。このような組織は強い組織ではありません。はっきり言えばサタン勢力が来ても負けるしかない弱い組織です。伝道が進まず、教会員の数が増えないのは当然です。
今回の大役事に日本から約5万人が参加されました。一方、天心苑本苑の徹夜精誠祈祷会に参加している日本人はその10分の1もいません。大役事には参加しても本苑の徹夜精誠祈祷会に参加しない人は祈祷会の存在を知らないか、あるいは献身基準にはないということになると思います。お母様は「天心苑で祈ればできないことはない。それなのにどうして祈らないのか?」と言っておられるのですから、献身基準にある人なら参加したいと思うのが自然の情です。しかし現実は日本が天から遠い状況です。このままの状況では神日本実現は夢のまた夢です。
日本がこの状況だと、イスラエル、パレスチナ紛争に続く問題が次々に起こってきます。コロナ、ロシアのウクライナ侵攻、安倍元首相の暗殺、そして今回のイスラエル、パレスチナ紛争と止まる気配がありません。この世ではこれらを別々の原因による別々の事件と捉えますが、私たちにとっては一つの問題です。私達食口の責任です。献身者集団を作ることが急務です。
<呼名祈祷による献身者集団の出現>
献身者集団を作るにはどうすれば良いのでしょうか?
献身者集団形成は私の長年の願いでもあります。
そんな時にお母様が呼名祈祷のことを言われました。
その意味は何なのか?ぴんと来ない人もおられるかと思います。呼名祈祷をやったことのない人もいると思います。
呼名祈祷を原理的に解明するとどうなるのか?ここしばらく呼名祈祷を実践しながら考えていました。私たちは真の父母様のみ言を聞き流して失敗してきています。そのため、呼名祈祷も聞き流すことはできないのです。
呼名祈祷について文章を書き始めると忽然として献身者集団のことが思い浮かび、そして融合しました。驚くべきみ言の役事を感じました。
食口の方々の中には高度の集中を必要とする仕事をしておられる方もいるかと思いますが、そうでない方がほとんどだと思います。この世で仕事をすれば肉体は拘束されます。自分や家族が生きていくためにはしたくなく仕事もしなくてはなりません。しかしそれによって伝道も講義も牧会も祈祷も何もできなくなります。私たちはこの世にあるサタンが作った網から抜け出せない状況です。
そのように拘束された状況ではできることはないかのように感じますが、呼名祈祷ならできるのです。名前を繰り返すだけですから、歩いているときでも、運転をしているときでも、電車に乗っている時でも、仕事の最中でもいつでもできます。
これにより献身する気持ちはあっても外的に仕事で拘束されていた人は一気にフルタイムの献身者になれます。動くだけが献身者ではありません。祈祷する人は献身者の鏡です。呼名祈祷によって生活すべてが祈りに変わります。お母様の指示された呼名祈祷なので、天心苑に連結したものとして認定された祈祷です。このような祈りは強力です。
祈祷しなさい。祈祷は心情の補給倉庫です。時間がなければ、していることを通してでも祈祷できなければなりません。
洗濯をしながらも、道を歩きながらも祈祷しなければなりません。倉庫にどんどん積まなければならないのです。空けておいてはいけません。
「礼節と儀式」第四章 祝福家庭の伝統と生活礼節 二 祈祷生活で模範となる家庭 2.祈祷生活は御飯を食べることよりも重要
今日、この死亡圏を通り過ぎようとすれば、決死的な祈祷をしなければなりません。祈祷は、一瞬だけするのではなく、二十四時間しなければなりません。この様な自由な時代に、その様な体験をできずに直接侍りながら暮らせない人は、可哀想な人です。
「地上生活と霊界」第三章 霊界 一 肉身を持って体恤可能な霊界 6君臨(実体役事)
環境に縛られず呼名祈祷することができる人が増えれば間違いなく巨大な献身者集団ができ上ります。そうすれば神日本の霊界ははっきりと変わります。間違いなく神様が役事できる国になります。
ここで問題となるのはこれを分かって実践してくださる方がどれだけおられるかということです。そのためにも呼名祈祷の原理的意義について次に述べて参ります。これには深い意義があるのです。
<呼名祈祷は失われた関係性を本然に戻してくれる>
呼名祈祷の効果を一言で言えば天心苑での精誠を見える形にしてくれるというものです。お母様は精誠は見える様にならなければならないと言われています。精誠が現実化しなければ意味がないという意味です。そして精誠を現実化して見える様にしてくれるのが呼名祈祷です。いわば天心苑と現実世界の仲介者です。
それでは呼名祈祷がなぜ精誠を現実化できるのかをお話しします。
信仰する人の態度は、全部自分と関係していると考えなければなりません。何故そうすべきなのでしょうか。堕落によって、全ての関係を失ってしまったのです。自然に対する関係、本然の人間に対する関係、神様に対する関係を、全部切断してしまったのが堕落です。切断した関係の世界を、我々が再び接続させる為には、何時も自分自体が接続させる事の出来る作用をしなければなりません。その様な作用をしてこそ関係が開拓されるのであって、接続しようとする態度をもたなければ開拓されません。
「地上生活と霊界」第三章 霊界 一 肉身を持って体恤可能な霊界 4 霊的体恤の過程
上記のみ言は呼名祈祷の恩恵が現れることで初めて理解できたみ言です。
堕落によって本然には当然あるべき関係が全部切断されてしまいました。この世の人はそれが普通と思っていますが、本当は余りに異常なことなのです。
堕落によって切断されてしまった関係を元に戻してくれるのが呼名祈祷です。これは切れた神経をもう一度つなげるような治癒の働きです。正に実体聖霊の役事です。
つながる過程で相手に対する慕わしさが生まれてきます。
このため呼名祈祷で最初にすべきなのは天の父母様と真のお父様、真のお母様、孝進様、興進様、大母様の呼名です。天の父母様を素直に慕わしく思い、真の父母様を自然と慕わしく思える人もいますが、中々情が湧かない場合もあります。その時に何回も呼名するのです。
天の父母様、天の父母様、天の父母様・・・・・・・
真のお父様、お父様、お父様・・・・・・・
真のお母様、お母様、お母様・・・・・・・
孝進様、孝進様、孝進様・・・・・・・
興進様、興進様、興進様・・・・・・・
大母様、大母様、大母様・・・・・・・
呼名祈祷する前に、お写真を見た方が深い呼名になります。
この場合は回数は数えないで心の赴くままに何回も呼名してください。実際に声が出せない環境にある場合は、心の中で強く呼びかけてください。回数も重要ですが心を込めることの方がもっと重要です。
なぜ呼名祈祷すると慕わしさが増し加わるかと言いますと、思いを込めて呼名すると真の愛による創造力が生まれるからです。神様が被造物を創造された時と同じです。呼名は創造活動です。呼名することで自分の心が再創造されます。それは呼名祈祷が天心苑に連結しているからです。天心苑は神様の再創造の場です。本然では天の父母様に対する慕わしさ、人間に対する慕わしさは努力しなくても当たり前にあったのですが、それがすべて失われたのです。呼名祈祷することで天の父母様、真のお父様、真のお母様、孝進様、興進様、大母様に対して切れていた神経が繋がりはじめ、情がより自然に流れるようになります。実践してみて実感してください。
<苦難に遭遇している食口のために呼名祈祷する>
食口は様々な困難に遭遇しており問題のない家庭はありません。食口同士は兄弟姉妹です。最も呼名祈祷するべき相手です。初期の教会には兄弟姉妹で助け合う風潮がありましたが、今はそれが希薄になっています。これでは人は寄ってこなくなります。そこで困っている食口を何人か決めて持続的に呼名祈祷してみてください。
自分が困っているのに人のことを祈ってあげる心情的余裕がないという方もいかも知れませんが、自分や自分の家庭が大変な時こそ助けるのが神様の子女です。自分が困っていてどうしていいかわからない時こそ与えれば、神様が放っておかれません。
兄弟同士で思いやる呼名祈祷は、失われた兄弟姉妹の関係を取り戻す奇跡の役事を呼び込みます。
兄弟を父母以上に愛するという人は、天国で永遠に生きることのできる人です。兄弟を父母のように愛することのできない人はここから外れるのです。その道理の根本を悟ってみると簡単です。それを知らないから今までできなかったのです。私たち食口同士が一つになったのか、なっていないのかということが問題です。父母の前に親孝行できない立場に立ったなら、父母のために自分が精誠を捧げたものを、自分の父母にあげる代わりに食口にあげなさい。そうすると父母に親孝行した以上のものとして天が受け入れてくれます。そのような人は必ず福を受けます。「礼節と儀式」 第四章 祝福家庭の伝統と生活礼式 七 兄弟間の友愛
天国に行く道は兄弟を神様のように愛することによって開かれます。皆さんは先生についていこうとするのですが、その心で兄弟と共に行こうと努力してみてください。このように見る時、天国に最も高く、早く、よく導いてくれるのは神様でもなく、先生でもなく、兄弟だという結論を下すことができます。父母と夫婦の愛を凌駕する愛をもって努力する者は、最高の愛の主体者として相手を選択するのです。「礼節と儀式」 第四章 祝福家庭の伝統と生活礼式 七 兄弟間の友愛
<愛しがたい食口や怨讐を呼名する>
愛しがたい食口や怨讐は、実は自分の問題を解決するために全てを持っています。そこで呼名祈祷すれば創造力が働きます。相手が慕わしいと感じるまで徹底して呼名します。そうすると自分の内面と相手が同時に再創造されていきます。相手が慕わしく思えるようになると自分が抱える問題も自然と解決に向かいます。この場合は回数を数えてするのが良いと思います。毎日千回単位でするのが良いでしょう。
そういった意味でお母様が「鈴木エイトのために1000回呼名祈祷しなさい」と言われたのです。鈴木エイト氏は教会を窮地に追い込んだ怨讐です。鈴木エイト氏を1000回呼名することは1000回愛することを意味します。呼名することで真の愛の力が顕現し、讒訴条件のある教会と私達の罪を洗い流し、鈴木エイト氏も変えるのです。
怨讐は自分が一番必要な祝福を持っているのです。愛することでその祝福を頂けるのです。
今の時代、すなわち天心苑時代はカイン、アベルの時代ではありません。すべての人が兄弟姉妹です。私と相手の区別がありません。怨讐ではなくその人も私なのです。
これをみ言では他我主義と呼んでします。天心苑時代は他我主義の時代です。戦う時代ではないのです。愛には戦いという概念はありません。
今までは「他為」思想について語りましたが、これからは「他為」ではありません。他我主義(他人と私は一つであると考える主義)思想を語らなければなりません。「他」とは何かといえば、「我」だというのです。相対が「私」だというのです。カイン世界のために生きなければならないというのですが、そうではありません。一つの体なので、一つにならなければならないのです。「他為」的思想の時代ではなく、「他我」的思想時代です。「私」が相対を創造し、「私」と一体化させ、より大きな「私」にできる道を行ってこそ天に帰るのであって、自分第一主義で進んでいく人は天国に行けません。それが原理です。
第四編 真の人間 第三章 真の人間に復帰する道 第三節 真の人間の生活7 2003.6.29 p.446
呼名祈祷はこの他我主義を実現してくれます。どんな相手でも自分の心に入れるのです。気に入った人は心に入れるけれども、そりの合わない人や怨讐は排除するという状態の心は苦痛が覆います。どんな人でも心に入れてあげる人の心は天国です。呼名祈祷はこれを実現してくれます。慕わしい心情が湧くまで呼名すれば敵はいなくなります。すべて兄弟姉妹になります。
私達の心は、世界を抱き、天地を抱き、最後には神様まで抱こうとします。それが心が持つ目的です。ですからイエス様は、「神の国は、実にあなたがたのただ中にあるのだ」(ルカ一七・二一)と言いました。さらには、「父がわたしにおり、また、わたしが父におることを知って悟るであろう」ヨハネ一〇・三八)と言いました。
皆さんは、皆さんが持っている理念や、皆さんが暮らしている生活環境において、隣人をどれくらい同参(一緒に参加すること)させることができ、この民族とこの世界を、どれほどを引き入れることができますか。皆さんの心は大きいのですが、その心の中に自分の一つの体を入れることができない堕落した人間です。皆さんの心は、天地を抱き、神様までも抱いて安息させて差し上げようとします。それにもかかわらず、皆さんは、自分の一つの体を征服できずに、あえいでいるのです。
第八編 信仰生活と修練 第二章第二節8 P858 1959.11.1
神様と真の父母様の心にはすべての人が入っています。すべての人を喜んで入れてあげる心です。私たちが到達すべき心の世界がここにあります。それを実現へと導いてくれるのが呼名祈祷です。
呼名祈祷は天心苑に次ぐお母様からの愛の贈り物です。
是非実践してみてください。
絶えず呼名祈祷する生活をすれば天国人に確実に近づきます。
そして天国建設が現実のものとなります。
皆様の証詞をお待ちしております。
私の場合は天心苑祈祷会では時間が短いので呼名祈祷は朝から行っています。呼名だけで40分ほどかかります。その後も事あるごとに呼名祈祷していますが、その日の天の導きが前よりずっと強くなっているのを体験しています。今日の文章もその導きによって書いています。
<呼名祈祷において注意したほうが良いこと>
呼名祈祷で指折り数えて行っていると指を壊す事があります。私も40日間毎日1万回やっていた期間がありました。その後、指に痛みを感じるようになり毎日3千回くらいにしましたが、指がバネ指になってしまいました。手も腫れました。
一回ごとに指折り数えてやっていたことが原因です。
そこで指で数えないで多くの回数を行うにはどうすれば良いか考えました。
頭で10回ごとに数える事はとても難しいので、3.3.3.1ですると良いことがわかりました。呼名3回を一単位としてそれを3単位行い、最後の一回は一番力を込めて行います。これで10回行うことができます。
3数は気持ちがとても乗りやすくリズムができます。100回位ならあっと言う間に終わります。10回ごとに指折り数えるのなら手を壊す事もないと思います。
また、呼名祈祷は心情を込めることが大切なのでフルネームでなくても良い感じがします。特に名前の発音が難しく、連続呼名が簡単ではない名前の人がいます。いわゆる口が回らない状態になります。この場合、名前を正しく発音することに気を取られて、心情がこもらないことが起こります。そこで初めに苗字を言ってから次に名前だけ3.3.3.を行い、最後の一回はフルネームで行うのも心情が込められます。
このやり方はスピードがとても速いので、心情を込めることを今まで以上に意識してください。
また、女性はばね指になりやすいのでお気をつけくださいね。
最後に祈祷について参考となるみ言を載せます。
この世の生活は、一カ月だけテレビを見れば全て分かります。見るべきものはありません。それは皆飽きます。ですから霊界を知らなければなりません。祈祷と精誠を捧げるならば、霊界の幻想が広がるのです。それはどれほど素晴らしいでしょうか! 天使達が降りてきて踊りも踊るのです。どれほど素晴らしいでしょうか! 何百年前の有名な人々も集まって踊るのです。どれほど素晴らしいでしょうか! 私は妄想家ではありません。
「人間の生と霊魂の世界」第一章 人生の行くべき道 四 天国に入る秘訣 5.夫婦愛が愛の理想の中心の花
復帰の真理だとか、死だとか、霊界などを知るにおいては、何もせずに分かるのではありません。先生は何も食べないで十七時間ずっと祈祷だけをした事があります。十時間、十二時間は普通です。ですから、ここが全て固まってしまいました。今は祈祷を長くしなくても神様が近くにいらっしゃる為に、すぐ通じます。この膝にもそのような痕跡があります。
「人間の生と霊魂の世界」第三章 真の父母様と霊界 一 真の父母様の権限と使命 3.真の御父母様を通して天国に行く
精誠を尽くすにおいて、「絶対信じます」という位置へ入らなければなりません。「神様を絶対信じます」。み旨ならばみ旨に対して「絶対信じます」という位置に入らなければなりません。そのような位置にのみ、神様が協助されるのです。祈祷していても、祈りが成されるか成されないかと疑ってはいけません。
「礼節と儀式」第三章 礼拝と教会生活礼節 六 神様は公的な祈りを受けられる 1.あいさつをするにも方法があるのではないか