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天寶入籍勝利家庭は重生し天国に入る最初の復活

天寶登載と重生

神氏族メシヤの勝利者である天寶入籍勝利家庭は名門家庭の称号を受ける立場を得た方々ですが、それ以上にとてつもない恩恵を頂くことができます。

それは、堕落とは一切関係のない本然の人間に生まれ変わるという復帰摂理の最終目標の直前まで到達したということです。

 

イエス様がニコデモに「だれでも新しく生れなければ、神の国を見ることはできない」と言われて以来、今に至るまで誰も堕落人間から完全な重生を達成した人はいませんでした。

真の父母様によって、イエス様がサタンの血統とは一切関係のない本然の人間として誕生された原理が解明されています。そのカギは、天に対する命を超える信仰の基台と、その上になされたサタンからの長子権復帰という実体基台にありました。この原理の中に堕落人間として生まれた私たちが、本然の人間として生まれ変わる原理が隠されています。

 

ヤコブが兄エサウを命がけの愛で屈服して長子権を復帰しました。その基台の上でタマルが選民の血統を命がけで受け継ごうとしました。これにより神様はタマルの胎中で長子権を逆転させ、胎中がサタン不可侵となる条件が成立しました。

ヤコブの勝利が子女の段階での長子権復帰であったのに対して、タマルの勝利は母の段階での長子権復帰だったのです。これは母として神様の血統を命よりも愛するという基準を立てることで、それまで母となったすべての人に勝った母の立場に立ち、あらゆる母の長子の立場に立ったということです。

 

この勝利圏を受け継ぐだけの基準を立てたのがマリヤでした。姦淫を犯した女は石で撃ち殺されるユダヤ社会で、神様の命令に従って天の種を受けることに命を懸けたのです。

次は父の長子権です。誰よりも神様に仕えて、神様の内的な種を受け継ぐ父という基準において、歴史上のすべての父としての信仰基準を超えたという基準を立て、それまで父となったすべての人に勝った父の立場に立ち、父としての長子権を復帰した人物が必要です。それが、エリヤの霊と力を持つと予言された洗礼ヨハネの父親でもあるザカリヤでした。

​​旧約時代最大の人物である洗礼ヨハネの父親がザカリヤであることは、ザカリヤが父の勝利者であること雄弁に物語っています。

 

長子権をサタンから復帰すればサタンは侵入する条件がなくなります。

ヤコブによる実子としての長子権復帰、タマルとマリヤによる母としての長子権復帰、ザカリヤによる父としての長子権復帰によって、神様中心のサタン不可侵の四位基台が成立する条件が出来上がったのです。このサタン不可侵の四位基台条件の上で神様の実子であるイエス様が誕生されました。

 

これは神様の独り子と独り娘の誕生する原理ですが、私たちの場合はどうでしょうか?

私たちは肉親の父母を通してすでに生まれた後なので、今の状態で本然の人間に戻る道はありません。血統は誕生する以前に決定するものだからです。現在の自分から過去の生まれる前の自分に戻ることは不可能に思えます。

この道を作ってくださったのは真の父母様です。

歴史的な全ての失敗から、人間のあらゆる罪に至るまですべてを背負い、失敗せず、罪を犯さなかった立場に立てるための完全な条件を立ててくださいました。真の父母様につながれば私が存在するに至った過去のすべてが清算されるのです。

 

氏族的メシヤ権を皆さんに与えたことは、歴史上の数多くの宗教を総合した公義の実績をすべてもってきてあげたということです。アダムが堕落せず、ノアが失敗せず、アブラハム、イサク、ヤコブが失敗せず、モーセが失敗せず、イエス様が失敗せず、先生が失敗せず、苦労の十字架を負わず、受難を受けなかった歴史時代の全体を、解放された場で備えたその結実を、何も知らない皆さんにもってきてあげたのです。

第九篇 家庭教会と氏族的メシヤ 第二章 氏族的メシヤ 第一節 氏族的メシヤの宣布31 1990.2.4

 

<重生の基本となる内容>

人間が完成基準に入ったとしても、これはまだ血統的には完全に清算されていません。サタンの血統を受け継いだので、血統的にはまだ清算されていないのです。血統的清算をするには必ずメシヤが必要です。ですから、信仰基台、実体基台、メシヤのための基台が、堕落した人間には絶対に必要なのです。最後の問題は、どのようにメシヤのための基台をつくり、メシヤを通して自分が血統転換を成し遂げるかということです。

第四編 真の人間 第三章 真の人間に復帰する道 第二節 祝福を通した復帰の道7 

1972.5.7

なぜ、『家庭教会』が必要かというと、今までの統一教会の祝福は天使長家庭だからです。堕落する可能性がいくらでもあるのです。なぜ、『家庭教会』か。天使長家庭からアダム家庭に帰らなければ、永遠に地上には天国は顕現しません。・・・天使長の血統をアダムの血統に切り替える復活の理論を知らなければなりません。FAXNEWS106号 1994・9・13 アラスカ・日本家庭協会特別修

今日の統一教会の祝福家庭は長成期完成級で天の側の天使長として結婚した立場です。‥‥‥この家庭は直接、天国に入れないのですが、なぜでしょうか? 現在、祝福を受けていると大丈夫だと思いますが、そうではありません ファミリー95年1月 P10

1. 罪の清算⇒重生の実現ではない

上記のみ言はどのように解釈したらよいのでしょうか?

​それは、祝福によって罪の清算は終わっても、それが即重生して血統が転換されるわけではないということです。

完成期に入ってもサタンの血統の痕跡は完全には清算されていません。完成期の侍義時代は御父母様が確立された実子、母、父の勝利圏を相続して血統転換の基台を完成する期間です。

 

神様を心の中にお迎えし、体の立場で人間が完全に一つになる起源をつくらなければ、この悪魔の世界を清算する道がありません。

それで、侍義の救援時代だと見るのです。侍ることによって救いを受けるのです。神様は、あの空の遠く彼方にいらっしゃる方ではありません。私たちの生活圏内の主体者として、神様に侍らなければなりません。 第十一篇「礼式と名節」  第一章第一節 侍る生活10 p1167 1986.4.25

 

2. 完成期における信仰基台と実体基台

完成期の実体基台は実子、母、父、という蕩減路程において長子権を復帰することです。実子、母、父は縦的八段階における最後の長子権復帰の部分です。長子権を復帰するとはサタン屈服することと同義です。長子権はサタンが握っていたために、例えば僕の僕から僕にあがるためには、僕の僕の長子であるという立場を復帰しない限り、僕には上がれないのです。

実子の段階の長子権、母の段階の長子権、父の段階の長子権、これらはサタン主管圏ではすべてサタンが持っています。これを、サタンを屈服して復帰するのです。この路程は完成期における実体基台造成にあたります。しかし、これらは困難を極め、天寶入籍勝利家庭が現れるまでは祝福家庭で誰も成した人はいませんでした。

信仰基台は自分の命よりも神様と父母様を愛したという基準を立てることです。

 

3. 重生の現実化

このように実子、母、父の勝利圏を御父母様から相続して、真の父母様を重生の父母として迎え、重生が実現します。これでサタンの血統とは永遠に関係なくなります。本然の人間として誕生します。

4. 天寶入籍勝利家庭は地上氏族圏および先祖圏を含めた氏族王

先祖解怨、先祖祝福をなせるのは地上の氏族メシヤだけです。このため地上の氏族メシヤが天寶入籍勝利家庭となり地上氏族圏と縦的な先祖氏族圏を含めた縦横の氏族王になって初めて、霊界の絶対善霊の方々も天寶入籍勝利家庭となり重生する道が開けます。

このため、先祖圏は地上の氏族メシヤが天寶入籍勝利家庭になるために全面的に協助しています。

 

さて、これを書き始めてから様々な内容が次々に与えられて、当初の計画を大きく超えることになりました。それだけ天の神氏族メシヤと天寶家庭に対する思いが強烈であるのを感じざるを得ませんでした。この内容を最後までお読みくだされば、天寶勝利家庭になりたいという思いが確実にまで高まると確信しています。

 

生きている間に完全に生まれ変わって直接主管圏に行けます!

共に直接主管圏に参りましょう!

そして、多くの人を引き連れて参りましょう!

Ⅰ 重生して直接主管圏に必ず行ける天寶入籍勝利家庭

 

御父母様は子女である祝福家庭に勝利圏を相続するために、早い時期からわずかな条件で相続できるような仕組みを用意してくださいました。

私たちが氏族レベルの勝利をすれば御父母様が勝利された世界的、天宙的な勝利を相続できるというが基本です。

 

先生が国や世界、天地の責任分担まですべて蕩減したので、皆さんの家庭が蕩減することによって、このすべてを蕩減できる祝福を与えたという事実に対して、感謝しなければなりません。言い換えれば、先生自身が国家や世界、霊界まで動員してすべて蕩減復帰したので、皆さんが家庭基準の蕩減復帰さえ果たせば、これをすべて相続してあげるというのです。家庭の五パーセントが残っているのです。

第九篇 家庭教会と氏族的メシヤ 第一章 家庭教会 第一節 家庭教会の摂理的意義18 1982.7.11

家庭教会時代の初めにおいては、カイン氏族圏として360軒伝道を勝利し、その勝利圏を血縁氏族であるアベル氏族圏に連結してアベル氏族圏360軒を食口化するというものでした。

統一教会は、家庭教会をしなければなりません。これは、カインの氏族を一つにすることです。カインの氏族を一つにし、アベル氏族圏をつくらなければ、その氏族の基盤の止に父母様を迎えられる基盤ができないのです。氏族的天国が現れません。その基盤ができたのちに、民族が連結されます。民族ができれば、その次からは民族を中心として、国家に行くのです。第九篇 家庭教会と氏族的メシヤ 第一章 家庭教会 第二節 家庭教会の目的8 1986.1.1

 

御父母様の勝利圏が拡大してくるとアベル氏族圏だけ伝道すれば良いことになりました。

更に神氏族メシヤ伝道時代を迎え条件は更に緩和されていきました。

そして、2020年の天地人真の父母様御生誕100周年および天一国基元節7周年記念式において天一国安着を宣言されて以降、その条件は勝利圏の恩恵の上に大きく緩和されてきています。

 

さて、神氏族メシヤはその範囲は氏族圏です。もともとは血縁的氏族が対象ですが、今は自分たち夫婦の両親は外すことはできませんが、それ以外は血縁的な氏族でなくても良いのです。これを成し遂げれば御父母様がその上の民族、国家、世界、天宙の勝利圏を連結してくださり、私たちも御父母様のようにすべてを成したという立場に立ててくださいます。

 

そこで、本来の氏族メシヤの勝利基準とはどんなものなのかについて知っておく必要があります。そうしないと神氏族メシヤとして、たとえ天寶家庭基準を勝利しても中身が薄いものになってしまうかもしれないという懸念が残ります。

そのためにも、ヤコブの氏族復帰について概観した後、私たちが天寶家庭の勝利によって、なぜ重生を完結することができるのかについて述べたいと思います。

 

①ヤコブ路程と天寶家庭

 

ヤコブ路程は本来、氏族形成まで到達して初めて勝利に到達したことになります。

アブラハムの象徴献祭の失敗によって、イサクが供え物になることによってアブラハムを失敗しなかった立場に立て、イサクがアブラハムの立場を相続します。そして、その子のヤコブとエサウの間で実体基台を形成する必要がありました。しかし、ヤコブは愛によるエサウ屈服ではなく、パンとレンズ豆のあつもので釣るような策略的にやり方で長子権を復帰しようとして失敗します。

ここからハランにいる母方の叔父であるラバンのところに行きます。

 

長子権復帰における縦的八段階は僕の僕、僕、養子、庶子、実子、母、父、神です。私の中で、実子の上の段階である母、父の意味が長い間謎でした。

ヤコブにおいてはイサクとリベカの実子ですので、実子から始まります。

実子にはヤコブと兄エサウがいます。ここにおいて兄エサウを愛で屈服して実子圏で長子になる必要があります。それに失敗して母圏に行って復帰する道を行くため、ハランの母方の叔父ラバンのところに行きます。これは実子圏での長子権復帰の失敗を蕩減復帰するために期間という意味だけではありません。

実子の上の段階である母、父というのは長子権からみた母、父のことなので、母圏での長子権復帰と父圏での長子権復帰を意味しています。母圏の勝利とは具体的にはヤコブよりも一代上の母の兄弟圏の中で母を長子の立場に立てることであり、父圏の勝利とは具体的にはヤコブより一代上の父の兄弟圏の中で父を長子の立場に立てることなのです。

 

ヤコブがハランに行ったのは、母リベカの兄であるラバンを復帰して母圏の長子権を復帰するという意味があったのです。ヤコブが叔父ラバンを愛で屈服して、母リベカが兄ラバンの妹ではなくラバンよりも上の姉の立場に立てる摂理でもあったのですが、これには失敗しています。

また、もし母圏での長子権復帰に勝利したならば、次は父圏での長子権復帰に道に行くべきでした。父イサクの兄であるイシマエル、これはヤコブからみれば父方の伯父です。この伯父イシマエルを愛で復帰し、イサクを兄イシマエルの弟の立場から、イシマエルよりも上の兄の立場に立てることが必要でした。

ヤコブがこれを成し遂げていれば、イサクとリベカは父圏、母圏において長子の立場に立ち、両氏族の族長夫妻の位置に立ち、その位置をヤコブとラケルが相続することができたのです。

このような愛の伝統の上にヤコブ一族が増え、民族レベル、国家レベルに拡大すれば王族としてメシヤが誕生することができました。こうなればメシヤの十字架の道など想像すらできなかったのです。この愛の王国は武力ではなく愛の魅力で周りの国々を引き寄せ、世界は一つになることができたことでしょう。

 

ヤコブが愛で族長の立場を復帰する道が、私たちが氏族メシヤとして行くべき本来の道を示しています。氏族圏とは本来、エバ圏、アダム圏とも呼ばれる母圏、父圏を内包しているのです。

実際は、母圏と父圏というのは自分よりも上の世代全てを含んでいます。先祖解怨における父方、母方という呼び方は、縦的八段階の実子の後に来る母、父の部分と連動しています

 

世界と闘い、蕩減条件を立てて還故郷できる伝統を誰がつくりましたか。氏族圏までつくり、家庭まで行ける道をすべて先生がつくりました。皆さんは、世界的問題をかけて、蕩減路程を歩んでみましたか。僕の僕からカイン・アベルを中心として息子になり、エバ圏、アダム圏を中心として、神様に帰らなければなりません。万有の主人である神様に帰らなければならないのです。そのような時が来るというのです。その次に、縦的な一つの心情圏を探し出したので、これを中心として個人、家庭、氏族、民族、国家、世界を包括して余りあるようでなければなりません。有史以来、先生が数千年の恨を抱き、蕩減復帰のために立ててあげた氏族的メシヤ権の驚くべき内容を忘れてはいけないというのです第九篇 家庭教会と氏族的メシヤ 第二章 氏族的メシヤ 第一節 氏族的メシヤの宣布26 1990.1.20

実子、母、父の段階は真の父母様の勝利圏の相続によってなされます。真の父母様は実子の立場を勝利されることで、子女として全人類の長子の立場に立たれました。母の段階を勝利することで、全人類の母の立場を復帰され、父の段階を勝利することで、全人類の父の立場を復帰されました。これによりサタンが持っていた人類の父母の立場を復帰されたのです。全人類の父母の立場は真の父母である人類始祖です。

 

②父親、母親を氏族の王位につけ、故郷という氏族領土を復帰した条件を立てる

 

本来、母方と父方の氏族を復帰したうえで、母親をその兄弟の長子の立場に立て、父親をその兄弟の長子の立場に立てます。こうして父親、母親を氏族の王位につけます。これにより氏族の構成員も神氏族として復帰された立場に立ち、氏族の土地は神氏族の領土となります。このようにして氏族の領土は本然の故郷として復帰されるのです。

そして父母を堕落しなかった立場に立て、イサクの原理によって氏族メシヤが父母の代わりに氏族の王位に就くのです。

 

宗族的メシヤとは何でしょうか。一言でいえば、父親、母親を王権の位置に上げて立てる為の役事をする事であり、その次には、今まで愛を中心として父母が始めて、私の生まれた本来の故郷である天国の故郷に行く事ができるのです。

 そうでなければ故郷はありません。これをしてあげなければ生まれた故郷がないのです。故郷のない所には父母がいるわけにはいかないのです。故郷が定められる事によって、韓国で暮らしていた全ての人の故郷は、今後天国の故郷の地に入り収められるのです。それによって、地も、人間の生まれたあらゆるところが天国に属し、堕落していない立場で生まれた父母の位置を代わりに受け継ぐようになるのです。

「真の神様と祖国光復」第四章 宗族的メシヤ活動をせよ 三 宗族的メシヤの責任を与えた理由

氏族的なメシヤは、まず父親、母親を、堕落していないアダム・エバにします。その次に故郷、故郷を探し出す事によって、どんな事が起こるかというと、王権回復が成されるのです。そう成れば、全て終わるのではないでしょうか。それをさっと入れるのです。まずは、父母同位圏に立つのであり、次に故郷復帰をするのです。王圏復帰するのです。それ故生まれた全ての人々、ソ連でもアメリカでも、生まれた人々が天の国の故郷を持つようになるという事です。天国の故郷を持つには、天国の父母をもたなければなりません。天国の父母をつくるのが、宗族的メシヤの使命なのです。

「真の神様と祖国光復」第四章 宗族的メシヤ活動をせよ 三 宗族的メシヤの責任を与えた理由

 

③ 神氏族メシヤの勝利路程に内包されている重生の秘密

 

さて、ここからが本題です。

神氏族メシヤの勝利が、なぜ重生して直接主管圏に行けることになるのかを明確にしたいと思います。み言にははっきりと指摘されています。

 

私たちが氏族的メシヤの使命を実践することによって、重生が成されます。重生、再び生むことのできる道が生じます。お母様のおなかの中に入るのです。家庭的メシヤから氏族的、国家的、世界的、天宙的メシヤまで、お母様のおなかの中を通して、頂上の神様とお父様とお母様が愛し合える位置に行き、その色に染まって出てこなければなりません。ですから、左側に入って再び回って出てきて、家庭のお母様のおなかの中から出てこなければなりません。

家庭から出発したので、本然の基準に戻ってすべてのものを清算して現れるとき、サタンとは全く関係のない基盤になるのです。そして、重生の生みの苦しみを体験しなければなりません。そのようになることによって、祝福を受けた家庭は、真の父母になるのです。サタンと永遠に関係のない新しい出発ができる神様の直系子孫の立場に至って真の父母になり、その一族は、真の父母一色となって天国に直行できる氏族になります。氏族と民族を編成して国家と連結されれば、国家が入り、世界が入ることができるのです。第八篇 信仰生活と修練 第三章 真の父母の似るための信仰生活 第三節 真の父母を通して生まれ変わる路程2 1995.10.29

 

私たちが天国である直接主管圏に行くためには、真の父母様を通して再び生まれ変わる必要があります。血統転換を完結する必要があります。神氏族メシヤの舞台は氏族を救う舞台であると同時に、私の重生の舞台ともなるのです

血統転換について、自分では分かっているつもりになっていましたが、血統転換と重生が神氏族メシヤと連動しているという肝心な部分を見逃すことで貴重な時間を失ってしまったことを深く悔やんでいます。後悔するというのは苦しいものです。

皆様には無駄な時間を過ごすことを避けていただくために、ここに私が悟った内容を開示します。すでに気付いておいでの方は確認のためにお読みください。

 

復帰は堕落の経路と反対の経路で為されます。

下記は堕落の経路の図です。

これを逆に上っていきます。

堕落の血統図
実子、母、父を蕩減して重生

自分の心霊基準が蘇生期なのか、長成期なのか、あるいは完成期に入っているのか気になると思います。蘇生期なら神様と自分の関係は主人と僕、長成期なら養子や庶子だと思ったりしたことがあると思います。

しかし、心霊基準がそのまま神様と自分の関係にはなりません。

祝福を受ければ、後程述べる「真の父母様連結による心情ワープの原理」によって、心霊基準に関係なく神様にとって実子です。つまりすべての祝福家庭は完成期を歩みます。

(重生論Ⅱで述べますが、実子と言っても本然の実子ではなく、条件的に実子の型を持っているということです。この地点はまだ重生前なので、血統的にはまだ清算されていません。)

私たちが真の父母様を迎えるようになれば、僕の僕として来た人も、僕として来た人も、養子として来た人も、みな直系子女としてその価値が上がるようになります。そうでなければ、真の父母と連結されず、関係を結ぶこともできないのです。

第八篇 信仰生活と修練 第三章 真の父母の似るための信仰生活 第二節 真の父母を迎えるための路程3 1970.12.6

すなわち、私たちは僕の僕、僕、養子、庶子の蕩減条件を立てる必要がありません。象徴的に通過することはあっても、お父様が興南で僕の僕と僕の長子権を復帰されたような路程をたどって実子以前の長子権を復帰する道を行く必要はありません。

私たちは、ノア、アブラハム、ヤコブ、ヨセフ、モーセ、ヨシュアなどの中心人物やイエス様の歩まれた道を行く必要はないのです。

氏族的メシヤ権を皆さんに与えたことは、歴史上の数多くの宗教を総合した公義の実績をすべてもってきてあげたということです。アダムが堕落せず、ノアが失敗せず、アブラハム、イサク、ヤコブが失敗せず、モーセが失敗せず、イエス様が失敗せず、先生が失敗せず、苦労の十字架を負わず、受難を受けなかった歴史時代の全体を、解放された場で備えたその結実を、何も知らない皆さんにもってきてあげたのです。

第九篇 家庭教会と氏族的メシヤ 第二章 氏族的メシヤ 第一節 氏族的メシヤの宣布31 1990.2.4

私たちに必要なのは実子の長子権、母の長子権、父の長子権です。 

これがなぜ必要なのかといえば、外的には氏族メシヤの勝利者となるためですが、内的には長子権をもった実子の立場で真のお母様の胎中に入り、更に真のお父様の種に連結して本然の種となり、もう一度真のお母様の胎中に戻ってから完全な神様の子女として誕生するためです。

 

「実子」の長子権は、真のお母様の胎中に入る準備に必要な条件です。

「母」の長子権は、実際に真のお母様の胎中に入るのに必要な条件です。

「父」の長子権は、真のお父様の種に連結するのに必要な条件です。

重生に必要な長子権

私たちにとって、母の長子権とは、母を兄弟の中で長子の立場に立てるために母の兄弟を復帰することを意味しますが、実際は母から上の代をすべて含みます。同様に、父の長子権とは、父を兄弟の中で長子の立場に立てるために父の兄弟を復帰することを意味しますが、実際は父から上の代をすべて含みます。

自分が生まれてくる原因となっている先祖圏が、すべて神様を中心とした長子権を復帰したという状態に持っていく必要があります。

これを成し遂げることは到底不可能に見えますが、それを一気に解決するのが祝福結婚です。

 

イエス様が失敗したのち、皆さんに氏族的メシヤを委任し、堕落したアダムと同じように自分を中心として結婚した自分の父母を、今の時を迎えて祝福という神様の天恵によって、堕落していない父母の立場に立てるというのは、途方もないことです。夢のような話だというのです。そのようなことを完成するために氏族的メシヤを宣布しました。

第九篇 家庭教会と氏族的メシヤ 第二章 氏族的メシヤ 第一節 氏族的メシヤの宣布11 1989.2.5

 

堕落したアダムと同じように自分を中心として結婚した自分の父母が祝福を受けることで、勝利圏の基台の上で神様の天恵によって、堕落していない父母の立場に立てることができるという権能を授与されたのが氏族メシヤだということです。

 

天一国の安着まで到達した今の時代の勝利圏の上で、この権能は更に強力になりました。

天の父母様が万王の王として主管される時代圏なので、祝福によって自分の父母が堕落していない父母の立場に立つということは父母のそれぞれの兄弟に対して長子権を復帰した立場に立つことを意味します。

これを先祖解怨、先祖祝福によってすべての先祖圏に拡大します。祝福したすべての先祖は堕落していない立場に立つと同時に、先祖の兄弟に対して長子の立場に立つことができるのです。長子権を復帰することで一つ上の代に上ることができます。

祝福した先祖は長子の立場に立つという恩恵によって、祝福した代がすべて長子になり、祝福によって上へ上へと堕落がなかったという基準を拡大していけるのです。

真の父母様が八段階の長子権を復帰されることによって、人類始祖の罪からその後の人類のすべての罪を蕩減されることによって、人類始祖アダムとエバが堕落しなかったし、その後の人類も罪を犯さなかったという条件を立てられることで、アダムとエバの代わりに人類始祖の立場に立たれました。

​これと同様に、私たちの母圏、父圏という先祖圏のすべての罪を清算して天寶家庭となることによって、先祖圏の父母として立つことができるのです。つまり、先祖たちの先祖の位置に天寶家庭が立つのです。

私に至る堕落の血統図
重生と先祖祝福

祝福家庭夫婦のそれぞれの父方、母方、父の母方、母の母方を210代まで、更に430代まで祝福結婚に導くことで、これら先祖圏がそれぞれの兄弟に対して長子の立場に立つと共に、堕落しなかった立場に立ちます。

430代までさかのぼることで、私たちはアダムとエバの人類始祖の立場を継承された真の父母様に連結できるのです。つまり、堕落の血統の末端にいた私という存在が、祝福を通して先祖を下から上に向かって堕落しなかった立場に次々に戻し、堕落とは関係のない状態に復帰させ、その基台の上で私が先祖の先祖となり、人類始祖である真の父母様に直結できるのです

これはすべて真の父母様が与えてくださる祝福の権能のもつ驚くべき威力です。

 

私たちは、祝福家庭になれば神様や真の父母様に直接つながっているように思ってしまいますが、実際は直接に行くことはできません。血統が違うからです。

神様と父母様に直接連結しなければ重生は始まりません。直接つながるためにはその前に横たわる深く長い谷を越えなければなりません。あまりに深く長いので堕落人間がいくら頑張っても歯が立ちません。それを成し遂げられるように真の父母様が橋をかけてくださいました。それが先祖解怨、先祖祝福です。アダムエバの堕落以後、私へと連綿と続いてきたサタンの血統のつながりを切って直接に神様と真の父母様に連結できる奇跡の恩恵です。

今日、この地にサタンの血統を受けて生まれた人間は、真の息子、娘とは血統が違います。それ故、ローマ書第八章を見れば、養子の立場で「アバ、父よ」と呼ぶとあります。血統が異なる為、橋を架けて神様を呼べるのであって、直接には呼べない様になっていると言うのです

 しかし、イエス様だけは、神様の直系の血統の因縁を持って来ました。それで、「ひとり子だ」と言ったのです。(一六〇―四四)「地上生活と霊界」第四章 天国 一 天国に対する理解 七 地上天国と天上天国

皆さんは、お父様、お母様に会うためにどのようにしなければならないでしょうか。皆さんは、御父母様の前に直接出ることはできません皆さんは血統が違うので、入籍するまでは相続権をもらうことはできません

「祝福家庭」第四章 祝福家庭と入籍 二 入籍のための条件 1.所有権、血統圏、心情圏転換 ②血統転換

入籍や相続は親子関係から生まれるものです。血統が違えば親子ではありません。祝福を受ければ神様の血統、父母様の血統を相続した型ではありますが、実態は神様や真の父母様の血統ではありません。重生しなくては神様と父母様の血統にはなりません。そのために私たちは神様と真の父母様の前に直接出なければなりません。間に堕落の先祖に血統があるとブロックされて直接に人類始祖である真の父母様の前に出れないのです。

その先祖の血統を神様に血統に変えたという条件ができるのが先祖解怨、先祖祝福です。こうなれば先祖の橋を通って御父母様に直接つながるのです。

さて、繰り返しになりますが、肉親の父母の祝福の基台の上で、母方と母の母方の先祖祝福は真のお母様の胎中に入るための「母」の段階の長子権復帰の条件であり、父方と父の母方の先祖祝福は真のお父様の種に一致化するための「父」の段階の長子権復帰の条件です。

 

血統的転換を成すためには、アダムの骨髄まで、骨肉の中心部まで入っていって、将来の赤ちゃんとなるその種に神様の愛と結束した勝利的条件を充足させなければ、神様の子女として生まれることができません。これは理論的に間違いないというのです。聖書に、そのようにしてきた記録があるでしょうか。あるとするならば、聖書は神様のみ言だということです。「祝福家庭」第一章 二 真の父母と重生と血統転換 1.真の父母はどんなお方か ①真の父母は原罪のない始祖

 

私たちが氏族的メシヤの使命を実践することによって、重生が成されます。重生、再び生むことのできる道が生じます。お母様のおなかの中に入るのです。家庭的メシヤから氏族的、国家的、世界的、天宙的メシヤまで、お母様のおなかの中を通して、頂上の神様とお父様とお母様が愛し合える位置に行き、その色に染まって出てこなければなりません。ですから、左側に入って再び回って出てきて、家庭のお母様のおなかの中から出てこなければなりません。

家庭から出発したので、本然の基準に戻ってすべてのものを清算して現れるとき、サタンとは全く関係のない基盤になるのです。そして、重生の生みの苦しみを体験しなければなりません。そのようになることによって、祝福を受けた家庭は、真の父母になるのです。サタンと永遠に関係のない新しい出発ができる神様の直系子孫の立場に至って真の父母になり、その一族は、真の父母一色となって天国に直行できる氏族になります。氏族と民族を編成して国家と連結されれば、国家が入り、世界が入ることができるのです。第八篇 信仰生活と修練 第三章 真の父母の似るための信仰生活 第三節 真の父母を通して生まれ変わる路程2 1995.10.29

アダムとエバが神様と生命一体、愛一体、血統一体、このように和合した喜びとともに爆発して、蘇生するところから生まれるべきなのが私たち人類です。これがアダムとエバの子女になることであり、神様の孫になることです。「宇宙の根本」第二章 (2) 神人一体の拠点

 

天寶家庭勝利のためには地上基盤も必要です。その核となる43家庭と430家庭です。

これは地上での氏族基盤です。氏族基盤ができれば氏族の王家である祝福家庭が守られる基盤となります。また、アダムとエバが誕生する前にはアダムとエバを守る天使界が存在しました。重生する場合にも蕩減復帰として天使界を復帰することが必要です。この天使界にあたるのが43家庭と430家庭です。

 

実体の天一国が復帰されたときには地上天使界である横的氏族基盤は必要なくなります。なぜなら地上での最大の規模を持つ主権は国家だからです。この国家はサタン勢力に対して絶対的な不可侵圏となるからです。

この43家庭と430家庭の存在は心情的な面でもとても重要な意味を持ちます。祝福家庭が重生の役事を受ける段階において、お母様の胎中に入ったり、お父様の種を一致したりという心情過程を通過するのですが、これには御父母様の心情体恤と心情一致が必要です。

これを実現してくれる訓練の場、体恤の場が神氏族メシヤ圏であり、その実りとしての43家庭であり、430家庭です。ですから、43家庭と430家庭をしっかり復帰しきることが重要となります。そうしないと御父母様の心情体恤と心情一致が合格点に達しない可能性が生じます。

 

地上の氏族基盤と先祖祝福によって御父母様の体内に入るほどに心情一致を成し遂げて、神様の真の子女として再び生まれるという完全重生の奇跡的役事が現れる基台ができます。

 

​原理講論第五章の復活論には「最初の復活」について、「すべてのキリスト教信徒たちの唯一の望みは、最初の復活に参与することにある。では、どんな人たちがここに参与できるのだろうか。再臨主が降臨されたとき、最初に信じ侍って、復帰摂理路程の全体的な、また世界的な蕩減条件を立てる聖業に協助して、すべての人間に先立って原罪を脱ぎ、生霊体級の霊人体を完成し、創造目的を完成した人たちがここに参与できるようになるのである。」とあります。

​キリスト教徒が歴史を通してあこがれてきた14万4千人の最初の復活にあずかる人とは、天寶入籍勝利家庭のことなのです。

長子権復帰と重生

④ 天寶家庭が重生できる理由(追加)と神様との結婚

 

内容が次々と与えられるので、追加という形でお知らせしたいと思います。このためいくつか重複する部分もありますがご了承ください。

 

ⅰ 御父母様の行かれた長子権復帰の基準

御父母様が行かれた長子権復帰の道は怨讐に仕えに仕えて愛で屈服していく道です。

 

自分が勝利するには出ていかなければなりません。出ていって長子権を復帰しなければなりません。長子が弟のような次子を兄として侍り、祝福はすべてお前によって受けるというほどにならなければなりません。そうして長子が次子の立場に来て、次子が長子の立場に上がらなければなりません。そうして長子が「お前が私の代わりに上がりなさい」と押し出してくれて初めて長子権氏族から長子権民族へと進みます。こうして初めて一段階ずつ上がっていくのです。長子が代わりに押してくれてこそ上がっていくのです。そのままでは上がっていくことができません。このような原理的な内容があるがゆえに、この内容をもって長子権復帰基準を完成しなければなりません。そうせずしては神様の摂理を成し遂げることができないというのが歴史の秘密です。「罪と蕩減復帰」第三章 蕩減と復帰の公式 四 長子権勝利と父母権、王権復帰 1.長子権復帰

 

サタンから長子権を復帰するというのは生易しいものではないことが身に染みるみ言です。本来のサタン屈服による長子権復帰の基準は私達には到底行くことができないレベルです。

このように長子権を復帰することが困難を極める理由はサタンがこの世界の主権を握っているからです。

真の父母様が行かれた道は、この主権をサタンから奪い返し、神様にお返しする道でした。

これが、

1989年8月31日の八定式によって神様の長子権が復帰され

1999年サタン屈服

2001年1月13日の神様の王権即位式

2009年1月の万王の王神様解放圏戴冠式

2013年2月22日(天歴1月13日)基元節の宣布

によって、神様が万王の王として主管される神様主権の世界になったのです。

 

ⅱ 神様主権下での祝福による自動的な長子権復帰

イエス様が失敗したのち、皆さんに氏族的メシヤを委任し、堕落したアダムと同じように自分を中心として結婚した自分の父母を、今の時を迎えて祝福という神様の天恵によって、堕落していない父母の立場に立てるというのは、途方もないことです。夢のような話だというのです。そのようなことを完成するために氏族的メシヤを宣布しました。

第九篇 家庭教会と氏族的メシヤ 第二章 氏族的メシヤ 第一節 氏族的メシヤの宣布11 1989.2.5 

神様主権世界における祝福の権能

重要なポイントは、神様が主権者となった世界での祝福には、長子権が付随しているということです。サタンが主権者の時代は、神様には主権がなかったので、祝福家庭であっても次子の立場であり、長子権を復帰するのに大変な道のりを行く必要がありました。しかし、今は神様が主権者なので、主権者である神様につながる祝福家庭には長子権が自動的に付与されるのです。大転換が起こっているのです。
 
このように、神様が主権者の世界の祝福には強大な権能が付いているのです。自分の父親、母親を祝福すれば、父親はその兄弟の長子であり、母親はその兄弟の長子に自動的になるのです。
そして一族の父母の立場であり、氏族の王の立場に立つのです。そこには長子権復帰の苦労はありません。
 
これにより、地上にいる母方の氏族、父方の氏族を復帰しなくても氏族の長子権が復帰されるのです。これが、天寶入籍勝利家庭になる条件の中に血縁の氏族復帰の条件が必要ない理由です。
 
この祝福の絶大な権能は先祖解怨、先祖祝福にも及びます。
例えば14代の先祖から15代の先祖に行って解怨しようとしても、14代の先祖がその兄弟の長子にならなければその上の代の解怨と祝福には行けないのが長子権復帰の法則です。下から上に行くには下での長子権復帰が不可欠です。庶子から実子に上がるには庶子のトップである長子にならなくては実子に行けないという原理と同じです。
しかし、神様主権下の祝福は14代の先祖祝福に自動的に長子権を与えます。この権能によって祝福するたびにどんどん上にいけるのです。
 
上へ上へと上がることができるのは、前述したイサクの原理によって起こります。
例えば、70代の先祖まで解怨と祝福をしたら、70代までの先祖達は罪が清算され、それぞれの先祖の兄弟に対して長子の立場に立ちます。この時、それをなしたのは神氏族メシヤである自分の家庭なので、自分の家庭が解怨と祝福をした一番上の位置、この場合は70代の先祖の位置を受け継ぐのです。
そして430代まで解怨と祝福の完了すれば、430代の先祖の位置を継承するのです。実際は430代よりも古い先祖がいたとしてもその先祖を含めて先祖の頂点に立つのです。このように天寶登載家庭は、人類始祖である真の父母様を一代として二代目に位置するようになるのです。天寶家庭は真の父母様に直結し先祖圏全ての先祖となるので、当然、永遠の名門家庭となるのです。

アダムとエバが堕落しなかったならばそのまま完成したはずですが、これが歴史時代において僕の僕に落ちたがゆえに一度に上がることができないのです。それゆえ段階を開拓しながら続けていくこの過程には、過程ごとに必ず蕩減条件が必要だったのです。蕩減条件を立てることによってサタンが分立されます。サタンゆえに蕩減条件が必要なのであり、サタンがいなければ蕩減条件は必要ないのです。「罪と蕩減復帰」第三章 蕩減と復帰の公式 三 八段階蕩減路程と八定式 2.サタンの活動と八段階の勝利
 
 
ⅲ「実子」の段階の勝利と信仰基台

私たちは基元節の祝福を受けたので、実子の段階にあるのに加えて実子の長子です。神様主権下の祝福の権能によって自分の血縁の兄弟を復帰しなくても自動的に長子の立場にあります。
ただ、実子としての信仰基台を立てることが必要です。これは自分が神様の実子であると堂々と証できるということを意味します。
 
皆さんは、まず、皆さん自体を天のみ前に、誓いの条件物として立てようとしなければなりません。イエス様も世界のために、天地のために、あるいは多くの人のために、ただ一度誓いの条件を立てましたが、それが何かといえば十字架です。イエス様は、この十字架を通して、数多くの先知先烈(先駆けて道を悟った先人、義のために命を捧げた烈士)が命を捧げて苦労してきたその基準を一時に乗り越えたのです。ですから、皆さんは、宇宙的な生の価値を実現するために、今後、ある一時、天の前や世界の前に、または個人の前に捧げられる一つの誓いの祭物になろうという観念を、はっきりともたなければなりません。
第八篇 信仰生活と修練 第二章 心と体の修練 第四節 心の修練37 1957.1.6
 
神様の愛を受けようとすれば、世の中のものをすべて否定し、神様を愛することに生命を捧げなければなりません。まず神様と愛の関係を結ばなければならないのです。神様の愛を受けようとすれば、自分の生命を投入しなければなりません。そのようにすれば、生命力が比例して投入され、入ってくるのです。
このようにして、神様の生命と自分の生命が一体になれば、初めて、堕落する前の息子として、神様が信じることのできる息子として復帰されるのです。こうして信仰基台が立てられます。信仰基台が立てられたというのは、条件的な立場で神様を不信することによって堕落した者が、信じることのできるアダムの位置、すなわち希望的なアダムの位置に再び立ったということです。
 
このようになったのちには、サタンと闘って実体基台を立てなければなりません。アベルの位置でカインを屈服させなければなりません。サタンと拳で闘うのではなく、愛で闘うのです。愛によって堕落したからです。もしサタンが十の愛で愛するのなら、「私」は十五の愛で愛し、サタンが十五の愛で愛するのなら、「私」は二十の愛で愛さなければならないのです。
第四編 真の人間 第三章 真の人間に復帰する道 第二節 祝福を通した復帰の道1 1971.2.6
 
簡単に言えば、神様と真の父母様の前に自分の命を捧げたという一時を持つという確実な体験を通過したということです。これは実子の勝利者の基準でありと同時に重生のために信仰基台です。この基準は土台であり、その後のサタン屈服の実体基台造成のよって訪れる重生の役事が出現するためにも絶対に不可欠です。
 
 
ⅳ サタン屈服の基準を達成し重生するための実体基台造成と神様との結婚
 
地上の核心43家庭と430家庭の復帰。これが地上で達成すべき実体基台です。これにより横的なサタン屈服の基準が立ちます。
430代までの先祖解怨、先祖祝福によって先祖圏のサタン分立が完成します。これにより縦的にもサタン屈服の基準が全うされます。そして、縦的にも横的にもサタン不可侵圏が出現します。
こうして、イエス様や真の父母様が誕生されるのに不可欠だったサタン不可侵圏と同じ環境が出来上がります。
 
このサタン不可侵の基台の上で、誕生と逆の経路をたどります。
まず真のお母様の胎中に入ります。
この時、自分の命よりも真のお母様を慕う強い愛が必要です。それにより自分の生命と真のお母様の生命が一つになります。
こうして、お母様の胎中に入れるのです。
​次に、真のお父様の種に向かいます。
この時も、自分の命よりも真のお父様を慕う強い愛が必要です。それにより、自分の生命と真のお父様の生命が一つになります。
こうして、お父様の種と一つになります。
そして、根源である神様を自分の命よりも愛し慕います。これにより神様の生命とひとつになります。

​順を追って記述すると上記のようになりますが、実際は神様と父母様を自分の命を捧げて愛することで同時に達成されます。命以下では不十分です。
そして普通の誕生の経路と同じように、神様、真のお父様、そして真のお母様を経て新しく生まれるのです。

私たちが氏族的メシヤの使命を実践することによって、重生が成されます。重生、再び生むことのできる道が生じます。お母様のおなかの中に入るのです。家庭的メシヤから氏族的、国家的、世界的、天宙的メシヤまで、お母様のおなかの中を通して、頂上の神様とお父様とお母様が愛し合える位置に行き、その色に染まって出てこなければなりません。ですから、左側に入って再び回って出てきて、家庭のお母様のおなかの中から出てこなければなりません。
家庭から出発したので、本然の基準に戻ってすべてのものを清算して現れるとき、サタンとは全く関係のない基盤になるのです。そして、重生の生みの苦しみを体験しなければなりません。そのようになることによって、祝福を受けた家庭は、真の父母になるのです。サタンと永遠に関係のない新しい出発ができる神様の直系子孫の立場に至って真の父母になり、その一族は、真の父母一色となって天国に直行できる氏族になります。
第八篇 信仰生活と修練 第三章 真の父母の似るための信仰生活 第三節 真の父母を通して生まれ変わる路程2 1995.10.29

これを成し遂げる天寶入籍勝利家庭の基準は易しいものではありませんが、成し遂げた暁には歴史上誰も成しえなかった重生のための基台が出来上がります。
これは、サタンの血統とは永遠に関係なくなる基台です。天使長の血統ではなく、真の父母様の血統に完全に移行するための基台です。
そして、その基台の上で重生すれば天使長の自分は過去のものとなります。その時には堕落性が完全に消滅します。
人類も私達祝福家庭も堕落性にどれほど苦しめられてきたことでしょうか。それも重生達成によって終わりを迎えます。

重生すれば創造本性のみの自分に出会えます。イエス様や真の父母様と同じ人格基準になります。聖人、義人が夢にまで見た世界です。

皆さんは、取り戻すべき本然の自分を置いたまま、喜ぶことをできない自らであることを知らなければなりません。悲しみに置かれている自らであることを知らなければならないのです。しかし、ある世界を見て悲しく思うのではありません。悲しみや苦痛を感じるとしても、ある相対的な世界で起こる悲しみや苦痛を感じるのではなく、「真の私」を探せない悲しみ、真の私を探せない苦痛を感じなければなりません。世の中の悲しみと苦痛がたくさんあるとしても、真の私を探せない悲しみと苦痛よりひどい苦痛と悲しみはありません。それでは、創造主である神様は、今まで誰を求め続けていらっしゃいますか。皆さん自体、すなわち私を訪ねて来ていらっしゃいます。ですから、真の私が完全に決定されなければなりません。第八篇 信仰生活と修練 第一章 第三節22 P835  1958.12.21

重生すれば神様と結婚して直接主管圏に入り思う存分神様の愛を受けることができるのです。
天寶入籍勝利家庭を達成するのに必要な万物や伝道の苦労をまったく問題にしない驚異的な恩恵です。

堕落した人間は、自分の心と体に神様の愛が顕現できるその日を訪ね求めていくのです。そうすれば、爆発するような神様の愛が顕現します。既に数千年間仲違いしてきた体が、完全に一つになることができます。
この日は、サタン世界では恐怖と革命の一日であり、天の世界では歓喜と勝利の一日です。その位置に立ってみれば、神様の愛がどのようなものなのかがわかります。どれほど良いことか、細胞が奮い立つようです。すべての骨と肉が一カ所に集まって固まるのを感じます。化石のようになるのです。すべての五官が完全に一つになるのを感じます。

第七編  地上生活と霊界 第二章 第一節 霊界の実相 21  1977.10.1
 
神様との結婚については「夜の神様 昼の神様 人間、三者による愛の世界」で詳しく述べていますのでご覧ください。
人間の創造目的は三大祝福ですが、更に核心的な創造目的は神様が人間と結婚するために天地創造をなされたということです。神様と結婚することで人間も神様になるのです。
 
さて、以上が最も重要な部分ですが、下記に述べるⅡとⅢはそれを補強してくれるものです。特にⅢは私たちが相続する父母様の路程です。
真の父母様がどのような道を通って直接主管圏に入られたのかについて述べます。私たちが直接主管圏に入れるのはこの歩みがあったからです。その心情世界を体恤することで父母様との心情一致が深化し重生を実現する重要な要素となると思います。
その意味で「真の父母様による神様の恨の実体解怨路程」の部分と合わせてお読みいただくことで、御父母様の心情路程を相続する一助となることができると思います。

Ⅱ 創造と復帰における重要な原理

 

原理講論や御父母様のみ言の中に、創造や蕩減復帰を理解するのに重要ないくつかの仕組みや法則を見つけることができます。先ず、これについてご説明いたします。

 

①創造による愛出現の原理

 

宇宙はどのように出発したのでしょうか。相対理想を中心として創造された神様を見れば、すべてがために生きるところから、投入するところから出発したのです。自分を消耗するところから始まります。それでは、自分を消耗して相対をつくり、何をしようというのでしょうか。二つとも消耗するのですが、消耗して得るものが愛です。愛さえもつことができれば、いくら消耗してもよいというのです。そのような概念が愛なので、愛を中心として神様が創造を始めたのです。神様が損をするようなことをしたのではありません。

投入するのは損害ですが、なぜ神様はそのようにしたのかというと、愛にはすべてのものを満たして余りある力があるので、消耗させて投入しましたが、その代わりに愛を見つけてくるのです。真の愛は、投入すればするほど、次第に小さくなるのではなく、大きくなっていきます。動けば、その動き自体は投入して消耗することですが、真の愛は、投入すれば投入するほど、大きくなっていくのです。第六篇 真の万物 第二章 宇宙の根本と秩序 第一節 宇宙の根本と愛5 1992.11.13

 

創造そのものは神様にとっても消耗以外の何ものでもないのですが、対象の為に生きるという精誠の投入によって、心情を投入した対象がご自分に似ていくことで得られる、対象が好きだという情感、すなわち愛が得られという仕組みです。

 

創造による消耗 < 被造物に流れる好きだという情感(愛)

 

「創造による愛出現の原理」は復帰においても機能しました。

人間は堕落して神様の怨讐であるサタンの血統の子女になりました。

神様にとっては相対したくない、見るのもおぞましく感じる存在になったのです。

それでも神様は真の愛の絶対性を信じて復帰を始められました。

僕の僕の心情しか湧かない人間に対して、復帰の精誠を込めていかれました。この精誠は、神様から最も遠い僕の僕から、より神様に似た僕だと感じる存在にまで人間を再創造できたのです。

この精誠自体は消耗ですが、これにより神様は人間を僕と感じる情感を得ることができるようになられました。

これは、精誠の投入という再創造よる消耗に対して、見返りのある愛が返ってくるということにおいてはあまりに不十分なのですが、将来への希望につながるという観点では大きな意味がありました。

 

更に地上の善の僕圏をサタンの勢力圏に対抗できるようになるまで、精誠を込めていかれました。これがメシヤのための基台です。

善の僕圏とは善の天使長圏のことです。

 

こういった環境が整うことで、神様は天使界を創造した後にアダムを創造しようとなさった心情を復帰されたのです。私たちは神様がすぐにでもメシヤを送りたくても基台がないから送れなかった考えがちになりますが、神様の側からみれば実子をもう一度生みたいという心情になれなければメシヤを送ることはできないのです。

メシヤを送るということは神様にとっては妊娠、出産と全く同じなのです。神様でもご自分の情は完全にコントロールできません。

神様は、もう一度独り子を生みたいという心情レベルに到達するまで堕落世界に心情投入されたのです。つまり復帰歴史のおける膨大な心情投入の精誠の結果、子供を産みたいと思われるまでに愛が復帰されたということです。

 

②人間に責任分担を与えることで生ずる愛を失うかもしれない致命的リスク

 

神様にとって愛はご自身の命以上に価値があり、ご自身の命以上の大切なものです。

神様が人間に対して父母の愛を感じることができるためには、人間に対する想像を絶する心情投入が必要です。①で述べたように心情投入によって愛が生じます。

莫大な心情投入量と莫大な時間によって被造物である人間に対して父母の情が生まれるのです。神様から人間に流れる父母の愛はこのような過程を経て初めて得られたあまりに価値があるものなのです。人間を創造する前の万物創造の過程のおいても想像を絶する時間が経過しています。これは神様が人間のための環境を整えながら父母としての心情を高めるための心情熟成の期間であったといえると思います。これは人間の父母で言えば子女の胎中期間の10か月にあたります。

こうして神様は創造主であるだけではなく、宝の中の宝である父母の愛の主体者になられたのです。

 

私たちは人間の責任分担について、人間の側からのみ見がちですが、神様の側から見ると別の景色が見えてきます。

天地創造と天国創建という大事業に人間を加えるということは、人間が失敗すればすべてを失う危険性が生まれることになります。それは、人間という子女が壊れるということも勿論ですが、人間の失敗は、戒めを破って取って食べてしまうということ以外にはないので、血統が変わってしまうことになります。失敗すれば、神様が創造主という立場は残りますが、人間の父母という最重要な愛の位置は失われます。事実、人間の堕落後も神様は創造主ですが、父母の立場は失われました。

 

血統のカギを握るのは結婚です。

人類始祖は神様の血統として生まれましたが、神様の血統として定着するには、人間が戒めを守り完成基準に到達して結婚することが必要です。

結婚には縦横の結婚があります。

神様が性相で人間が形状で一体化する結婚とアダムとエバが陽性実体、陰性実体として一体化する結婚です。

人間と神様の結婚まで到達して血統が完全に定着します。

(これは人類始祖において決定されることであるために、この責任を担うのは人類始祖のみです。人類始祖の子孫はその血統が継承されるだけなので、このような責任分担はありません。)

 

しかし、人類始祖は本然の結婚に至る前に堕落しました。

これは堕落ですが、同時にサタン中心の結婚です。

霊的堕落は、性相格のルーシェルと形状格のエバとの間で起こった縦的結婚であり、肉的堕落は、サタン中心のアダムとエバの横的結婚です。

この結婚によって、人類始祖は神様の血統ではなくなりました。サタンの血統になったのです。

つまり、人間の父母は神様ではなくなったということです。

神様からみれば人間は神様の子女ではなくなったということです。怨讐サタンの子女になったのです。サタンは人間の父母に定着しました。人間はサタンの子女に定着しました。

神様と人間の親子関係は消滅しました。これにより神様は、宝の中の宝である人間に対する父母の愛を喪失されました。

神様が人間をご覧になっても子女としての情が全く湧かなくなったということです。

 

神様の創造のご苦労のすべては愛の世界を出現させるためです。

しかし、創造の気の遠くなるほどのご苦労の末にやっと手にされた人間に対する父母の愛は消えてしまいました。手に入るはずだった本然の夫婦の愛も子女の愛も兄弟の愛もすべて消えてしまったのです。

愛を見るための創造のご苦労は完全に水の泡となったのです。

それどころか、神様は苦痛の沼に沈められたのです。

 

人間は、神様から造られて生まれましたが、神様の息子、娘としての振る舞いができません。その第一は、神様が人間を息子、娘として愛することができないことです。神様が人間を愛することができず、また人間は、神様の息子、娘として愛を受けることができないのです。

第二篇 真の父母 第二章 真の父母とメシヤ 第一節 人類の希望 22  1968.9.1

 

③人間による神様への美の創造が神様に多大な影響を与えるという仕組み

 

復帰摂理において神様がどのように感じられたかについては、原理講論にはほとんど記述がありません。

私たちは蕩減復帰というと、人間としてはいやであっても必ず通過しなければならない道だと考えます。しかし、神様から見たらどうでしょうか?

神様から見たら、人間に対する本然の心情に近づくのに必要な美なのです。

信仰基台、実体基台は人間の側からみれば、何が何でもなさなければならない責任ですが、神様の側からみれば、神様の心情に変化を起こさせる美なのです。

 

神様にとって、人間に対する本然の心情を取り戻すには、人間が神様にお返しする美が絶対に必要なのです。それがなければ神様の心情が凍り付いたままなのです。

前述の①にありますように、神様の心情投入によってある程度愛が復帰されるのですが、それにも限界があります。

神様も愛においては全能ではないのです。神様の全知全能の能力で「人間に対する本然の心情がもどれ!」と念ずればそうなるなら、復帰はどれほどたやすいでしょうか。神様でもこれができないのです。このため、人間に対する本然の心情が復帰されるためには、人間が神様にお返しする美が絶対に必要なのです。

 

「私の悲しみを解いてほしい」というのが神様の第一の願いです。そして、二番目は「私の苦痛を解いてほしい」ということです。それでは、誰がその願いをかなえてあげるのでしょうか。神様御自身には解くことができません。それは、相対的に食い違ったことなので、神様御自身が解こうとしても解くことができません。私たちが解いてさしあげなければなりません。第八篇 信仰生活と修練 第四章 第四節9 P936 1973.3.11

 

神様の凍り付いた情をとかす美を神様に差し上げることが、蕩減復帰の本質なのです。

そういう観点で復帰歴史を見ると、人間に対して本然の情が凍り付いてしまっていて、本然の情を流したくても流れないという、自分ではどうしようもないご自身の姿に苦しみ続けてこられた神様の姿が浮かび上がってきます

 

皆さんは自分よりも悔しい立場にいる人に慰労されれば慰められます。しかしながら神様は誰よりも悲痛さを感じておられるがゆえに、神様を慰労することのできる立場にいる人は一人としていないのです。始まりも神様御自身であり、終わりも神様御自身なので、その心の中にしこりとなった怨恨をいかにして解くかということが、今までの神様の内情的な事情なのです。神様はこのような事情を抱いて、今まで復帰摂理をしてこられたのです。「真の神様」 第四章 真のお父様の見た神様 一 歴史的な恨、苦痛の神様 1.人間の堕落により父母の立場を失う

 

神様にとって人間はかけがえのない実子でした。

しかし、堕落によって血統が変わってしまったのです。怨讐サタンの子供になったのです。

神様の子供だったのに、神様から見た人間は、堕落前のアダムとエバに対するように実子としての情が流れなくなってしまったのです。

神様の子女として創造したのに、実子としてどころか僕としてすら感じられなくなってしまったのです。情が凍り付いて情が流れないのです。

実子として創造したのに情が流れない。

ノアの時代に代表される旧約以前時代、神様にとって人間は僕としてすら感じられない時代でした。

旧約時代、神様から人間に流れる情は、僕である天使に流れる情と同じレベルであるわけですが、神様にとってもこれが精いっぱいだったのです。

本然の子女として情を流したいのに僕の僕や僕に対する情しか流れない。これは愛の神様にとってはとてつもない苦しみです。

地獄です。

神様は愛の神様の位置から奈落に落とされ、愛が枯れた苦痛の中で牢獄生活を強いられました。

 

神様は、アダムとエバを創造し、人類の最初の先祖として立てられました。御自身のすべてを一〇〇パーセント投入され、愛と生命、そして御自身の血統が連結した息子、娘として立てられたのです。父子の関係こそ、あらゆる関係の中で最高、最上の関係だからです。神様の血統を伝授し、永存させる唯一の道は、正に父母と子女の血統関係しかないというのです。 

しかし、生命より貴く重要なこの父母と子女の関係が、アダムとエバの堕落によって切れてしまいました。永遠のひとり子として立てた御自身の分身が、怨讐サタンと血縁的関係を結ぶことによって、サタンの子女となって離れていきました。 

その現実を目の当たりにした神様の胸には、歴史的な恨が血の塊のように固まったのです。歴史上、誰も理解できず、誰も解くことができなかった、無念極まりない悲しい恨として残ってしまいました。

第十三篇 平和メッセージ 第一章 天一国の理想家庭 第二節 神様のモデル的理想家庭1

 

神様は、栄光をもって出現される存在です。人間の喜びが神様の喜びであり、神様の喜びが人間の喜びになることが創造理念なのですが、その理念は行き場を失い、神様は凄惨な姿になりました。人間の前に現れる神様の姿は、栄光の姿ではありません。どのような凄惨な個人や民族とも比較できないほど、凄惨な立場にある神様です。

本来、神様は栄光の姿でしたが、人間が堕落したその日から、その反対の姿でいらっしゃるようになったのです。神様はあらゆるものを子女である人間に任せることができ、人間はあらゆるものを父なる神様に任せることができるというのが、神様と人間の相互の立場でしたが、そのようにすることができなくなりました。凄惨な姿で子女たちの前に現れるしかない父母の心情が、どれほど苦しいでしょうか。しかし、自分の苦痛と事情を告げたいと思わず、無限に骨を折られる悲しい姿を見せたくないと思われる神様です。

第一篇 神様 第四章解放してさしあげるべき神様 第一節 神様の恨と復帰摂理4 1962.1.3

 

④真の父母様連結による心情ワープの原理

 

堕落人間は天使長という僕の血統なので、いくら善の要素が多くなっても僕の範疇を超えることはできません。実際、メシヤとしてこられたイエス様や真の父母様を知らなければ、いくら人格者で篤実な信仰を持っていようと神様にとっては僕として感じるのが精いっぱいなのです。

 

しかし、実子につながることで次元の違う恩恵が生まれます。

この世においても、自分の子供が良き友人を連れてきた時には、その友人は全くの他人の子なのですが、一気に情が近くなって自分の子供が一人増えたような気持になります。これが実子の持っている威力です。

これは愛の持つ重要な特性です。

これによりイエス様の弟子たちは神様の養子の立場に上がったのです。

イエス様と一緒に十字架についた右側の強盗は、正に強盗であったので、十字架以前には神様は僕の僕として感じておられたと思われます。しかし、イエス様の悲痛の絶頂を共にしたという独り子イエス様との心情関係によって、右側の強盗は神様にとって血統は違っても子供と感じられたのです。

本来は地獄に行くはずだったものが、イエス様とともに一気にパラダイスに行ったのです。

右側の強盗は、アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフ、モーセ、ヨシュア、預言者たちが神様の前にささげた精誠を一瞬で超えたのです。メシヤにつながるということは神様に向かって時空を超えてワープするかのようです。

 

更に、独り子、独り娘が一体となった真の父母様の祝福を受ければ、神様の血統を頂き真の父母様の家庭の一員になるのですから、その恩恵は驚くべきものです。

 

人間にとって最後の目的とは何でしょうか。それは、神様のもとに行くことです。神様と直接、愛を授け受けすることです。そうするためには、真の父母に出会わなければなりません。その真の父母が青春時代に現れたとしても、彼の青春時代は個人の青春時代ではありません。彼が立っている青春時代の位置は、養子の時代を経て子女の時代を経た、歴史的な運命を備えた位置です。

彼の価値を個人的に見てみるときは、あなたと私の一対一の立場ですが、彼によって全体と個体が関係を結び、絶対者と相対できる関係を結べます。ですから、私たちが真の父母様を迎えるようになれば、僕の僕として来た人も、僕として来た人も、養子として来た人も、みな直系子女としてその価値が上がるようになります。そうでなければ、真の父母と連結されず、関係を結ぶこともできないのです。

第八篇 信仰生活と修練 第三章 真の父母の似るための信仰生活 第二節 真の父母を迎えるための路程3 1970.12.6

 

なぜ蕩減復帰が必要なのかという問題の答えがここにあります。

神様でもご自分の情感を好きなようにコントロールできないことに原因があります

蕩減復帰は蕩減条件を積むことで元の位置と状態に戻ることですが、本質的には愛を元に戻すことが目的です。

いくら全能の神様でも、情関係が僕の僕のように相対したくないほどに遠い人間を実子だと感じることは不可能だということです。

これが、神様が愛においては全能ではないということです。

蕩減条件は愛を元に戻すために立てるものなので、ある条件物をある期間捧げるという風に外的にとらえがちなのですが、本質的には極めて情的なものなのです。神様の情に直接響くものがより良い蕩減条件なのです。

 

神様は絶対的であり、また全知全能で遍在する神様ですが、神様も愛だけは思いどおりにできないのです。神様も愛の支配を受けます。それでは神様は何ですか。神様は全知全能ではないのではないでしょうか。「神様、あなたは全能ではないのではありませんか」と言えば、「私は全能だが、愛には全能ではない」と言われるのです。

「真の神様」 第一章 五 法度の中での全知全能である 2.愛のみが絶対基準である

 

神様にとっても堕落人間を心から実子だと思えたらどれほど楽でしょうか。

そう思えないことは神様にとって大きな苦痛なのです。

堕落しても本来は実子なのだから実子と思えばいいじゃないかと思う人もいるかもしれませんが、サタンの血を引く堕落人間を実子だと思い込むことは神様でもできないのです。

 

神様と人間との間の失われた情関係(愛の関係)を元に戻すには蕩減する方法以外にないのです。そのために最大の秘訣は、神様の情が流れて止まらないメシヤ、真の父母様という存在につながることです。これによって神様から失われたその人間に対する情が、一気に復帰されるのです。神様にとってもそれはどれほどの解放感でしょうか。

真の父母様という存在は、神様にとっても人間にとってもあまりにも有難い存在なのです。

熱烈な信仰を持ったユダヤ教徒、キリスト教徒の為した血のにじむような精誠を一瞬で超えられるのです。

そういった意味において、伝道して真の父母様につなげるということは、その人を救うことである以上に、神様がその人を実子と思いたいけれども思えないという苦痛の沼から救い出す聖業なのです。

 

⑤蕩減復帰による位置継承の原理(イサクの原理)

 

これは、アブラハムのイサク献祭の場面に出てくる原理です。

イサク献祭は、アブラハムの象徴献祭の失敗をアブラハム自身が蕩減したかのように見えますが、蕩減復帰において中心的な役割を果たしたのはイサクです。

愛するイサクを殺害しなさいという神様の命令に従うという行義を実践したアブラハムの立場以上に、死の恐怖を超え一切抵抗することなく素直に命を捧げるというイサクの立場は、旧約的行義の精誠の枠を超える崇高な精誠です。

まるでイエス様の犠牲の姿を見るようです。

このように、象徴献祭を蕩減復帰するイサク献祭において中心となったのはイサクです。

象徴献祭で失敗したアブラハムを失敗しなかった立場に立てたのはイサクなのです。

アブラハムの失敗をイサクが蕩減復帰して、アブラハムの失敗がなかった立場に立てました。それによってアブラハムの位置がイサクに継承されたのです。

これこそが蕩減復帰の重要な秘密です。

 

氏族的メシヤ権を皆さんに与えたことは、歴史上の数多くの宗教を総合した公義の実績をすべてもってきてあげたということです。アダムが堕落せず、ノアが失敗せず、アブラハム、イサク、ヤコブが失敗せず、モーセが失敗せず、イエス様が失敗せず、先生が失敗せず、苦労の十字架を負わず、受難を受けなかった歴史時代の全体を、解放された場で備えたその結実を、何も知らない皆さんにもってきてあげたのです。

第九篇 家庭教会と氏族的メシヤ 第二章 氏族的メシヤ 第一節 氏族的メシヤの宣布31 1990.2.4

 

真の父母様が復帰歴史の縦的蕩減条件を横的に蕩減復帰したというのは、旧約、新約、成約時代の個人、家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙にいたる摂理を担当した人々が失敗せず責任を全うしたという立場に立てるだけの蕩減条件を立てられたということです。

真の父母様は、失敗することなく勝利したアブラハム、イサク、ヤコブであり、使命を成し遂げたモーセであり洗礼ヨハネであり、栄光のイエス様としての立場に立たれたのです。そして、人類始祖アダムとエバが堕落しないで責任分担を全うしたという立場に立てるような蕩減条件を立てられたということです。

それはイサク献祭におけるイサクの精誠を遥かに超える精誠によってなされたということです。これによって真の父母様は復帰歴史を担ってきたすべての人々の立場を継承されました。そしてアダムとエバの立場を継承されたのです。

これが蕩減復帰と継承の原理です。

 

神様の血統に生まれた独生子と独生女であるとしても、即そのまま人類始祖の立場に立てるわけではないのです。

このような条件を立てることによって真の父母様は、アダムとエバを堕落しなかったアダムとエバの立場に立て、その立場を継承されたのです。そして本然の第二祝福、本然の万物世界を取りもどした立場に立たれたのです。

蕩減復帰とはこのように堕落が一切存在しなかった状態に戻し、罪の痕跡を完全に消し去ることです。天国には堕落のかけら一片でも残してはいけないのです。

Ⅲ 直接主管圏に入られた真の父母様の路程概観(付録)

 

御父母様の路程については「夜の神様 昼の神様に関するみ言の解明」や「真の父母様による神様の恨の実体解怨路程(会員)」において核心的な部分を中心に詳細に述べました。

それでも再びここで取り上げる理由は、私たちが天寶勝利家庭となる過程には、御父母様に歩まれた心情過程と勝利圏がすべて含まれており、そのすべてを完全に相続できるようになっているからです。

 

このため、神氏族メシヤ活動において、神様と父母様が通過された心情と勝利圏をあまねく受け継ぐためには、御父母様の路程の核心的内容について知る必要があります。

そうしないと、たとえ外的に天寶勝利家庭の基準に到達したとしても、御父母様の勝利圏の一部しか相続できないことが起こり得ます。

神氏族メシヤのフィールドには直接主管圏に行けるに十分な宝が埋まっているので、それをしっかり見つけ体恤することで確実に直接主管圏に到達する必要があります。

 

御父母様が歩まれた路程においてとりわけ重要なことは、真の父母様が勝利されて直接主管圏に入られたという明確な事実です。

ここでは、全路程について振り返ることは到底できないので、この観点を中心に御父母様の路程を振り返ってみましょう。私たちは、ここに記した内容を初めとして父母様が歩まれた勝利圏のすべてを相続できる特権を与えられているので、最後までお付き合いください。

 

さて、創造の順序からすると夜の神様によって昼の神様が創造され、その後にルーシェルが創造されました。

 

天使長ルーシェルは神様の兄弟のような者である。夜の神様がルーシェルを創られた。

2011年9月2日(8月5日)天正宮

ルーシェルは神の弟だった、だからアダムとエバの叔父さんだったのだよ。 

2011.12.2 天正宮訓読会

 

ルーシェルは天使長ですから神様の僕なのですが、上記のみ言を見ると心情的にはもっと近い関係であることが分かります。

しかし、次子格であるルーシェルは長子格である昼の神様を押しのけて人間と結婚しました。

本来は、性相である神様は形状であるアダムとエバの結婚を通して人間と結婚されます。神様がアダムの体を着たうえでエバを妻に迎えるのです。こうして神様が性相として形状である人間という体を持たれるようになっていました。

しかし、堕落を通して人間という体を奪い、昼の神様を押しのけて人間という体を先にまとったのはルーシェルだったのです。

これによりルーシェルは昼の神様に対して長子の立場に立ち、人間と結婚できないことで人間という体を持てなかった昼の神様は次子の立場に立ちました。

こうして、昼の神様は本然の位置を失い滑り落ちる結果となりました。

元の位置に戻るためにはサタンが奪っていった長子の立場を、人間世界で一つ一つ復帰する以外に道がありません。

 

間接主管圏は本来、昼の神様の主管圏ですが、堕落によってサタンが主管するようになりました。

このため、上にあがるためにはサタンの関所を通る必要があります。

(詳しくは「夜の神様 昼の神様に関するみ言の解明」の④間接主管圏の主人と直接主管圏の主人、をご覧ください。)

 

この長子権の関所には僕の僕、僕、養子、庶子、実子、母、父、神の縦的8段階と、個人、家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙、神の横的8段階があります。

サタンが奪っていった長子の立場、これは人間世界ではカインの立場です。昼の神様は次子アベルに相対しながらカインを屈服しサタンから長子権を復帰していく道を行かざるを得なくなりました。

 

さて、神様の復帰摂理によって、神側が第二次世界大戦において英米仏などのキリスト教国家群が勝利することで、横的には神側が世界的な長子権を握っていました。

また、韓国においては金百文牧師のイスラエル修道院などのキリスト教アベル教団が現れることによって、縦的にはメシヤを迎えるための善なる養子圏、庶子圏が出来上がっていました。韓国のキリスト教アベル教団が再臨の父母を受け入れ、世界のキリスト教圏につながれば、世界は短時間で復帰されるようになっていました。

 

しかし、立てられた人々の不信仰によってそれらの基盤が真のお父様につながらなかったので、お父様は1946年に北に行かれ、キリスト教アベル教団である許孝彬女史の腹中教を復帰し、更に平壌のキリスト教基盤を復帰することを目指されました。しかし、これらの人々がすべて不信仰の陥ることで、神様が復帰摂理を通して用意された全てを失い、僕の僕として最下位から復帰するために興南に行かれました。

 

お父様は、以北の平壌と興南の監獄で、イエス様の公生涯に該当する二年八ヵ月の期間を送り、十二人の人を復帰することができました。十二人を復帰することによって、イエス様が失ったすべての条件を復帰することができたのです。・・・

お父様は、計画していたすべてのことを完遂したので、天は、天使長国家であるアメリカと国連軍を通して北朝鮮を攻撃するようにし、お父様を解放しました。そうして、監獄から出てくるようになったのですが、その時、四人の人が私に従いました。国連軍が韓国を守ってくれたので、その条件によって、天の運勢は再び民主世界に戻ってくることができ、キリスト教を復帰するための役事を始めることができたのです。

「真の父母経」第三篇 第一章 真のお父様の公式路程出発 第四節 興南監獄とイエス様の使命継承路程

 

働く人たちは数十人ではなく、千人近くいるのですが、看守たちが私を選定して、最高の実績を上げ得る材料にするのです。そのようになるのはたやすいことでしょうか。そのようにして生き残ったのです。・・・

このようにしていたところ、表彰があるたびに、毎回模範労働者に選ばれて賞をもらいました。そのようにして生き残ったのです。

「真の父母経」第三篇 第一章 真のお父様の公式路程出発 第四節 興南監獄とイエス様の使命継承路程

 

平壌と興南の監獄での2年8ヵ月の期間は、12弟子や門徒などのすべての基盤を失い、十字架の道を行かざるを得なかったイエス様の恨を解怨し蕩減復帰する路程でした。

また、この期間は養子圏であるキリスト教の勝利圏である民主主義の守りが全くない僕の僕圏、僕圏での勝利者となり長子権を復帰しなければならない期間でした。

獄の看守という悪なる主人たちが支配する僕の僕と僕たちの集まっている所が興南の収容所でした。ここで命を懸けてお父様に従う12人以上の弟子を復帰されました。また、収容所の看守たちが、表彰があるたびにお父様に、毎回模範労働賞を与えたのです。これは、千人近くいる収容者の中から一番の労働者に与えられる賞です。

このような基準を立てることでサタン圏から僕の僕圏、僕圏において一番であるという認定をもらい、僕の僕、僕の長子権を復帰されたのです。

そして国連軍がお父様を解放することで、民主世界がお父様に再連結され、ここからキリスト教を復帰する立場、すなわち養子圏、庶子圏を復帰する段階に上られました。

 

1954年、失われた養子圏、庶子圏であるキリスト教とキリスト教アベル教団の代わりに立つ存在として、世界基督教統一神霊協会を設立されました。これは御父母様にとっては氏族圏です。

お父様はこの中心に立つことで横的には氏族圏の範囲ですが、縦的には養子圏、庶子圏の長子権を復帰されました。庶子の中で長子になれば次は実子です。このため1954年の教会設立の時点でお父様は実子の立場に立たれたと見ることができます。

 

ここから実子の中で長子に立てるかという戦いに入ります。

実子になると結婚が視野に入ってきます。

 

しかし、ヤコブが本来結婚予定のラケルではなくレアと結婚したように、相手は独り娘ではありません。カイン側の妻と先に結婚してアダムの蕩減をなしとげ、神様の恨を解怨する必要があります。

第二次世界大戦終了後、実子の立場にあったお父様がレアの立場にある崔先吉女史と結婚されました。

実子の長子権を復帰するには、サタン圏の実子の長子を体現するような怨讐が現れ、その怨讐を愛で屈服する必要があります。

これが第二のお母様と言われていた方を強姦した男性です。

(この女性はレアの位置を全うできなかった崔先吉女史の代わりに立てられた方です。)

この事件を通してお父様は、神様の将来の妻であるエバがサタンに強姦されたのと同じ道を通過されました。神様が苦痛のどん底で怨讐サタンを愛されたように、真のお父様は苦痛のどん底で神様を愛されたです。

この怨讐を許し愛で屈服することで実子アダムに裏切られた神様の恨を解怨し、実子の長子の立場を復帰されました。

 

皆さんは姦夫を愛することができますか。それが神様の苦痛です。神様がどれほどかわいそうかというのです。「罪と蕩減復帰」 第二章 罪、人間堕落の内的意味 三 サタンは神様の愛の姦夫 2.サタンは愛の怨讐

 

先生がこの道を備えてくるには、先生の愛する妻までもサタン魁首に抱かせてあげ、祝福してあげることのできる心がなければならないというのです。何のことか分かりますか。神様がそのような立場に立ったのです。悪魔は愛の姦夫です。怨讐ですが、終わりの日になってメシヤになることのできる資格者ならば、自分の新婦までも犠牲にしてサタンに与え、神様を解放しようとすることのできる立場に立たなければ、神様を解放できないのです。「罪と蕩減復帰」 第二章 罪、人間堕落の内的意味  五 堕落の恨、神様の復帰の心情 1.愛の怨讐、堕落の恨

 

お父様が、縦的には神様の実子の勝利者の立場を復帰され、横的には世界基督教統一神霊協会という氏族レベルを超える天使長圏を立てられたので、独り娘を迎え子羊の婚姻を挙行する準備が整いました。

この基台の上で1960年のご聖婚がなされました。

 

この時点では真の父母様は直接主管圏には入っておられません。

堕落は間違った結婚によって起こったので、神様の解怨と本然への復帰は独り子と独り娘が結婚したところからが本格的なスタートとなります。

(ここから八定式まではここでは述べません。真の父母様の神様の解怨のための真の十字架の道をお知りになりたい方は「真の父母様による神様の恨の実体解怨路程(会員)」をご覧ください。リンクの留意点をご覧になって会員登録してからお入りください。)

 

真の父母様は、1989年8月31日、サタンから縦的八段階、横的八段階の長子権を復帰され八定式を宣布されました。

真の父母様が長子権を復帰された基台の上で、昼の神様が偽の昼の神様であるサタンに奪われていた長子の立場に復帰されました。

​縦的八段階は僕の僕から神様に至る長子権の復帰を意味しています。この最後に来る神の段階は神様の長子権復帰を意味しているのです。

 

更に真の父母様は神様の父母権を復帰して差し上げました。こうして昼の神様が人類の父母としての立場に復帰されたのが1997年陰暦7月7日(陽暦8月9日)の天地父母天宙安息圏宣布式です。これは、同年の陽暦7月15日の360万双の祝福勝利の基台の上に成されました。

 

更に、真の父母様が昼の神様に王権を復帰して差し上げたのが、2001年1月13日の神様王権即位式です。

このように真の父母様はサタンが持っていた長子権、父母権、王権のすべてを復帰されその基台の上に昼の神様をお立てになりました。

 

しかし、国がなければ神様の存在基盤がありません。

国家の三大要素は主権、国民、領土です。

主権としての王権は神様王権即位式で復帰されました。

そして、2001年7月3日から韓国12都市での神様祖国定着大会で天一国の領土、2002年1月3日からの天一国入籍のための特別聖酒式で天一国の国民を復帰する条件が立ち天一国創建の条件が整いました。

 

天一国には、主権と国と国民が必要です。ですから、昨年(二〇〇一年)の神様王権即位式は主権復帰でした。それから、神様祖国定着大会は領土復帰であり、その次には天一国国民として入籍するのです。分かりますか。ですから、カードをもって初めて国民になるのです。国が形成される為には、主権と領土と国民が完備されなければなりません。それが完備された上で、このような天一国の万世安着を宣布したという事実を信じ、神様のように自信をもち、文総裁、真の父母のように自信をもって一気に押せば、押す事のできないものはないというのです。 「天一国主人の生活」 第四章 天一国の民となる道 二 天一国は本然の故郷

 

このような条件基盤が復帰形成されたので、いよいよ真の父母様が昼の神様の直接主管圏に入る準備が整いました。

こうして、2003年2月6日、昼の神様と真の父母様の結婚式(天地父母様天一国開門祝福聖婚式)が真の父母様の2度目の聖婚式として挙行されました。この聖婚式により昼の神様と真の父母様の完全一体が成し遂げられ、真の父母様は昼の神様実体となられました。そして、真の父母様は昼の神様の直接主管圏に入られました。

 

ここからの真の父母様の路程は昼の神様と完全一体となられることで、昼の神様が真の父母様という体を着られたうえで為していかれた路程です。

昼の神様実体である真の父母様の次の課題は、別れざるを得なかった父母なる夜の神様との一体化です。

これは、5%の責任分担を担当した人間の堕落によって、み旨全体の95%の責任を負われた昼の神様も堕落した立場に立ったため、夜の神様が家庭として昼の神様と親子一体でいられなくなり、子女である昼の神様と別離せざるを得なくなった塗炭の苦痛と悲しみを蕩減することを意味します。

 

この天地において、神様の解放です。皆さんは神様を知らないけれど、お一人の神様がお一人だけではないのです。夜いらっしゃる神様と昼いらっしゃる神様がお一人であるはずなのに、知ってみると、なんと夜の神様、昼の神様、心的な世界の神様、体的な世界の神様が、一つになった立場にいることができないような立場でした。

「清平役事16周年記念真の父母様特別集会」のみ言 天基元年天暦12月19日(2011.1.11)天宙清平修練苑天城旺臨宮殿

 

2008年3月7日に長子である孝進様が突然聖和されました。

夜の神様にとって長子は昼の神様です。この昼の神様と死に別れるような苦痛を通過された夜の神様の恨を解放するには、昼の神様実体である真の父母様が長子と死に別れるという同じ心情を通過して蕩減することが必要です。

また、2008年7月19日、夜の神様が行かれた死の苦しみを蕩減・解怨するために昼の神様実体である真の父母様が遭遇されたのが死のヘリコプター事故です。

夜の神様が通過された二つの苦難と同じ苦難の道を行かれたにも関わらず、ご自身の悲しみ苦しみを顧みず夜の神様を解放しようとなさる昼の神様と真の父母様の一心によって、夜の神様の恨が解怨されとみることができます。

 

そして、2009年1月に3回(1日、15日、31日)にわたって「万王の王神様解放圏戴冠式」が挙行されました。(詳しくは「夜の神様 昼の神様に関するみ言の解明の⑨夜の神様の解放と万王の王の戴冠式そして四大代表王の統一、をご覧ください。」

「万王の王神様解放圏戴冠式」に関するみ言には、「神様は、創造摂理以前から万王の王であられました。」とあります。創造摂理以前、神様は万王の王と呼ばれるお方でした。しかし、人間の堕落により万王の王という呼称は長らく消えていました。これは万王の王である神様が夜の神様と昼の神様に別れざるを得なくなったからです。しかし、夜の神様の恨も解怨されることで夜の神様と昼の神様が一体となられ、本然の万王の王の位置に戻られたのです。

万王の王には縦的万王の王と横的万王の王があります。縦的万王の王とは夜の神様と昼の神様が一体となられた姿であり、その縦的万王の王と一体となられた真の父母様が横的万王の王です。「万王の王神様解放圏戴冠式」において夜の神様、昼の神様、真の父母様の完全一体がなされ、万王の王としての戴冠式が行われたのです。

 

これは夜の神様、昼の神様、真の父母様が一体となられ縦的横的な万王の王となられるための戴冠式ですから、最終的な王権の出現を意味します。これで復帰摂理の完了となるように思えます。

アダムとエバの場合は、人間は二人だけであり、世界はすべて神様の主管にあったので、直接主管圏に入るためには人類始祖と神様との一体化だけで十分でした。しかし、人類始祖が堕落することで、人間と世界がサタンの主管下になったため、世界人類と世界を復帰したという条件を立てないと最終的な直接主管圏に入ることができません。

 

真の父母様が昼の神様の直接主管圏に入られる時も、2001年1月13日の神様王権即位式で昼の神様の主権を復帰されるだけでは不十分でした。2001年7月3日から韓国12都市での神様祖国定着大会で天一国の領土、2002年1月3日からの天一国入籍のための特別聖酒式で天一国の国民を復帰する条件が立つことで天一国創建の条件が整うことが必要でした。この基台の上で2003年2月6日、昼の神様と真の父母様の結婚式(天地父母様天一国開門祝福聖婚式)が真の父母様の2度目の聖婚式として挙行されたのです。これにより、真の父母様は昼の神様の直接主管圏に入ることができたのです。

 

最終的な3度目の聖婚式を成すのにおいても、2009年1月の万王の王の戴冠式によって天宙次元の主権は確立しましたが、更に天宙次元の国民と領土の条件が必要だったのです

その条件は、天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会での真の父母様の指示事項に明記されています。

下記の指示事項をご覧ください。

 

真の父母様の特別指示

(ワシントン・ニューヨークに来ているアベルUN圏194か国、カインUN圏193か国、計387名の大使と分捧王、および平和大使と各国家の大統領と国家要員全体と天宙の前にお伝えいたします)

 

新世界平和のための新宗族的メシヤ世界連合創設

1. 黄善祚UPF韓国会長を中心として、氏族的メシヤ圏と第1、第2、第3イスラエル圏の昇華式を2010年10月から12月31日までに終えて、祝福三日行事と蕩減棒式も完了するのであり、そこには、韓国が神様の祖国と故郷であり、真の父母様の国であるために、韓国の全国民を参与させなければなりません。

 

 2. 分捧王と平和大使の責任を受けた人たちは、全世界的に霊界-肉界の祝福式を同時にD-Dayまでに完了しなければなりません。

 

3. 真の父母様を中心として、アダム・エバから、文氏氏族、分捧王と平和大使たち、各国の大統領と国会指導者たちを包括させて、本然の血統圏の先祖たちと天の血族親族になる祝福を受けた人々が、全体・全般・全権・全能の一体圏を完成しなければなりません。

 

 4. 今から60年前の10月14日、その日を起点として、蕩減復帰される60年後の天一国10年天暦10月14日、15日、16日の3日間に真の父母様の宣布記録に一致した、真の父母様のD-Dayの宣布期間を最終段階として、全体・完成・完結・完了する宣布大会が、10月17日であるのです。

 

5. 今回「天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会」であるワシントン・ニューヨーク大会とフーバーダム・ラスベガス大会、そして、神様の祖国と故郷になるソウル・韓国大会は、摂理の最終的な完成・完結・完了を意味する真の父母様の宣布内容です。この使命は、真の父母様が決定した1年8か月余りを残す、D-Dayまでに完了しなければなりません。

 

6. そうして真の父母様が誕生した韓国が神様の祖国と故郷として、完成・完結・完了されるのです。神様の祖国と故郷である韓国(南北)政府を代表する李明博大統領を中心として、カイン圏UNとアベル圏UNの大統領格であるジョージ・ブッシュ前米国大統領とオバマ大統領、G20に参席した全ての大統領たちと国民が、ひとつになって、この大会の成功のために真の父母様の天命に従って、完成・完結・完了的勝利を奉献しなければなりません。万が一、参席できない者たちは、真の父母様が代身選出して、完成させるでしょう。

 

この内容は現在お母様が目指しておられる全人類の三分の一が天の父母様に侍るという基準と同等だと言えます。

当時、お父様は新世界平和のための新宗族的メシヤ世界連合創設の要件である上記の六項目の基準を食口は成してくれると信じる一方、とても難しいことだとも分かっておられました。お父様は最晩年にあたるこの時期、泣かれることが多くなりました。「神様はアダムとエバの養育をルーシェルのみに任せず、ミカエルとガブリエルも含めて交代制にされれば良かった。そうすれば堕落は起きなかった。神様はルーシェルを信じすぎた。同じように私も弟子たちを信じすぎた。もう一度やり直したい。」という趣旨の発言をされています。

その通りだ、どうしてそうされなかったのか、という気持ちにもなりますが、神様も父母様もそうはされず信じられたのは真の愛のお方だからです。真の愛は絶対信仰なのです。

一方で、信じて裏切られても、その埋め合わせは自分が全責任を持って為すというのも真の愛です。信じたアダムとエバ、ルーシェルに裏切られた神様もその道を行かれました。お父様の聖和への道も正にそれなのです。

 

夜の神様、昼の神様を解放しても、人間の救いが残っています。

真の父母様が万王の王である天の父母様の直接主管圏にいける条件を全うして三度目のご聖婚をなすためには、下記のみ言にありますように子女の立場にある祝福家庭を祝福に同参させることが必要です。祝福に同参するとは、勝利圏のすべてを相続できる立場に立つということです。これが天地人父母に必要な資格です。このためには真の父母様の精誠条件に加えて祝福家庭の精誠条件が必要となります。これが上記の六項目の条件なのです。

これが満たされることで全人類が天の父母様の直接主管圏に入る道ができるのです。

 

統一教会で最も重要な言葉は、天宙父母、天地父母、天地人父母です。神様の理想は、天宙父母になることでもなく、天地父母になることでもなく、天地人父母になることです。それが神様の創造理想であり、願いでした。第二篇 真の父母 第五章 天地人真の父母と勝利圏相続 第一節 天地人真の父母6  2003.10.25

 

天地人父母の資格を取らなければ、天国に入ることができません。無形の父母である神様、実体の父母であるアダム、エバ、実体のアダムの息子、娘を祝福した第三創造主の立場が天地人父母です。・・・・・

天宙父母、その次には天地父母、その次には天地人父母です。ここで初めて、神様も人になるのです。完全な男性と女性を中心として愛に定着するとき、天地人父母です。第二篇 真の父母 第五章 天地人真の父母と勝利圏相続 第一節 天地人真の父母15 2003.12.25

 

食口が上記の六項目を成せない場合、それを埋め合わせる条件が必要となります。

興進様の時にも、同様のことがありました。当時、真のご子女様をアベルとして祝福家庭がカインとして双子のように一つになることが必要でした。36家庭を中心として先輩家庭の中にも真の家庭の為に珠玉の忠孝を捧げられた方も多くいます。しかし、大母様や先輩家庭の忠孝をもってしてもご子女様と祝福家庭の一体化の天的基準には及ばなかったのです。

当時、光州で大会をしようとされるお父様に対して、霊能者たちが大会に行かれれば御命が危ないと警告していました。実際、光州では御命を狙う者たちが暗躍していたのです。その時に興進様の交通事故が起こりました。

お父様の身代わりの供え物となられことでお父様の命が守られました。そして、興進様の聖和の供え物によってアベルの子女とカインの子女が双子のようにつながり一体化の条件が立ったのです。

 

そして、天の父母様の直接主管圏と祝福家庭をつなげるための供え物がお父様の聖和でした。それは寿命通りに天に召されるのではなく、まだ残っている寿命をご自身の意思で削っていかれる道でした。

神様はご自身の血肉を削ってそれを材料にして天地創造をなされました。復帰という再創造においても、神様はその以上に血肉を削り人間のために精誠を捧げて人間を救う道を来られました。お父様の聖和への道は、命を削り与えるという伝統の道だったのです。しかしこれはお父様が最後まで残しておかれた切り札であり最大の精誠条件でした。

 

私たちはよく知らないで基元節のご聖婚式に同参しました。しかし、これは天の父母様の直接主管圏に入られた真の父母様の勝利圏に同参するものだったのです。

これにより私たち祝福家庭も直接主管圏という最終目的地に行ける高速道路に乗ったのです。

そして、天一国安着の勝利圏の上で、この道路を走り切り、いち早く重生し生霊体級の霊人体を完成して夫婦で直接主管圏に入ることを実現するが神氏族メシヤの勝利者、天寶入籍勝利家庭になることなのです。

天の父母様聖会のすべての兄弟姉妹とともに、「最初の復活」である天寶入籍勝利家庭を成し遂げましょう!

天寶登載家庭が重生できる理由と現実化条件(重生論Ⅱ)⇒

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