お父様の晩年、当時の責任者だったご子女様からの「夜の神様と昼の神様とは何ですか」という質問に対して、お父様は「夜の神様とは創造以前の神様であり、昼の神様とは創造以降の神様である」とお答えになりました。
これ聞いた当のご子女様や私達食口が、天地創造前の神様を夜の神様、天地創造後の神様を昼の神様と解釈してしまったのです。
これにより、夜の神様と昼の神様についての他の全てのみ言も、真意が分からないまま迷宮入りしてしまいました。
神様は真の愛の神様です。愛には必ず創造が伴います。創造活動は与えようとする愛の行動です。与えたくてもどかしい神様が、何もしないで長い時間を過ごすことは苦痛以外の何物でもありません。
真の愛の性質から考えても、天地創造以前の無限ともいえる時間、神様が何の創造活動もされず、お一人で満足しておられたと考える方が不自然です。いくらご自分に酔ってもそれは長く続きません。飽きます。
愛する対象もなく、美を返してくれる対象もなく、ただ自分に酔うだけのことに永遠と言えるほどに長い時間を費やす。皆さんなら、そんなことに耐えられますか?
夜の神様が創造前の神様であり、昼の神様は創造後の神様であるというのは、天地創造以前における神様の内界の創造においての話です。
外界の創造である天地創造の前と後ではありません。
天地創造の前の時期の神様と天地創造後の神様は同一の存在です。連続的な一存在です。
これを無理やりに二存在と捉えるのは論理的に極めて不自然です。この間違った前提で夜の神様と昼の神様についての様々なお父様のみ言を解釈しても、間違った論理展開になるだけです。その解釈はあいまい、かつ観念的で、すっきり理解できず混乱するだけです。
お父様の晩年において、それまで語りたくても語れなかった天宙的な真理を述べられたのが、夜の神様と昼の神様についての内容です。私達食口が心霊的についていかないので語ることが出来なかった内容を、理解できないかもしれないと思いつつ語られたと推察できます。
それがそんな単純な解釈で正解であるはずがないのです。
天地創造前に、性相の神様が形状の神様を創造され、性相と形状が一体化して天の父母様となられたという天地創造以前の神様家庭の存在が分かれば、この謎は自然に解けるのです。
さて、既存の神観においては、神様は創造者であり人間は被造物という完全に分離した独立した存在として捉えています。しかし、御父母様の示された神観は衝撃的なものでした。神様は人間を体として着るために創造されたというのです。
アダムとエバの創造目的は第一に、アダムの体を無形の神様が着ることであり、二番目は、体を着ることによって震動的な衝撃が来るようにするためです。言葉だけでは駄目なのです。この衝動的な刺激に喜びを感じるのです。 「真の神様」第一章 神様の本体 二 無形の神様は体が必要 1.体をもつためにアダムとエバを創造
私たちは、人間の性相は霊人体で、形状は肉身として捉えてきました。
しかし、この捉え方はまだ表面的だったのです。
本当は、人間全体が形状で性相は神様という二者一体の姿が本然の人間の姿です。
天の父母様と完成した人間(夫婦)は完全な相似形です。
性相である神様が形状である人間と一つになって本然の完成人間となるので、天の父母様も性相的存在と形状的存在が一つになったお方と捉えるのが理論的です。
そうなると、性相としての夜の神様と形状としての昼の神様という二つの神様がおられるというは、理解しがたいことではなく自然な結論だということになります。
それでも、皆さんの中には、神様が神様を創造するということに違和感を感じる方も多いと思います。
私達が考える創造と神様の創造とは根本的に違う部分があります。
一般的に何かを作る時は、作者と作品は別の存在として分離して存在するのが当たり前です。
しかし、神様の創造においては、神様と被造物は完全に分離していません。神様が創造されるのは被造物の形状だけです。被造物の性相という肝心の中身は、神様が意識を浸透させ続けることで存在させるという仕組みです。
空の器とは、その器に入っていくものと対等な価値をもつのです。
「天一国主人の生活」第一章 二 神様と真の父母と一体を成し遂げるための真の愛
昼の神様も同様です。夜の神様は昼の神様の形状だけを創造されました。性相は夜の神様です。昼の神様は器で、器の中身は夜の神様です。昼の神様が夜の神様が入る器だと言っても、もちろん夜の神様とは独立した意識をお持ちです。
昼の神様が初めから神様であったわけではありません。その器に夜の神様という根源の神様が入って行かれることで神様になられたのです。
本来、心と体は、切り離そうにも切り離すことのできない一つのものでした。人間の心は神様の心であり、人間の体はその心を入れる器でした。
第四篇 真の人間 第一章 第二節33 1991.8.27
人間も昼の神様と同様です。
人間は創造され誕生しただけでは器としての存在です。これは被造物です。しかし、その器に天の父母様が入って行かれると、人間は神様と同じ価値を持ちます。被造物ではなく神様になります。
天使などの万物にも神様の意識は浸透して性相を生み出されますが、その意識投入は間接的です。
万物は神様が直接入られる器ではありません。
人間は神様が直接入る器として創造され、中身である神様を迎え入れて神様になるように運命付けられているのです。
天国は神様となった人間が集まっている所です。
(ここに記した神人一体の謎の解明については「潜在意識の神様と顕在意識の私」をご覧ください。)
以上をまとめると、神様はご自身を性相として相対する形状を創造され、その形状を着ることで成長し発展してこられたということです。
神様のこの創造の方式が端的に分かるのが下記のみ言です。
今までは「他為」思想について語りましたが、これからは「他為」ではありません。他我主義(他人と私は一つであると考える主義)思想を語らなければなりません。
「他」とは何かといえば、「我」だというのです。相対が「私」だというのです。カイン世界のために生きなければならないというのですが、そうではありません。一つの体なので、一つにならなければならないのです。「他為」的思想の時代ではなく、「他我」的思想時代です。「私」が相対を創造し、「私」と一体化させ、より大きな「私」にできる道を行ってこそ天に帰るのであって、自分第一主義で進んでいく人は天国に行けません。それが原理です。 第四編 真の人間 第三章 真の人間に復帰する道 第三節 真の人間の生活7 2003.6.29 p.446
神様の創造方式は他我主義創造だということができます。
神様は対象を創造しても一体化するための創造なので、一貫してお一人だと言うこともできます。
しかし、夜の神様がお一人だった時とは違います。
その後の神様は、お一人だといっても中身は家族体です。
さて、夜の神様、昼の神様、天の父母様、人間の関係性を公式化すると次のようになります。
夜の神様 : 昼の神様 = 天の父母様 : 完成した人間(夫婦 )
夜の神様 + 昼の神様 = 天の父母様
天の父母様 + 完成した人間(夫婦 )= 天地人真の父母様
夜の神様、昼の神様、天の父母様、完成した人間=神様一族
愛の観点から見ても、天地創造以前の内的な神様家庭の存在は自明です。
父母の愛、夫婦の愛、子女の愛、兄弟の愛は相対関係から生まれます。つまり愛が現れるには主体と対象という二存在が不可欠です。
三対象の愛が人間が現れて初めて存在するようになったとするならば、神様にとっても初めて経験なさる愛ということになり、神様が愛の主人として人間を導くことは出来ません。
天地創造以前に夜の神様と昼の神様というお二人の神様が存在することで初めて人間世界に現れている三対象の愛の原因があることが分かります。下記のみ言にも「異なるおふたり」と明言されています。
被造世界に現象化している全ての事は、必ず神様の内界に原因があることがわかります。
夜の神様と昼の神様が皆さんの前にいることを皆さんは知りません。神様をおひとりと思いやすいというのです。夜の神様がいることを知らなければなりません。夜の神様が現れ、昼の神様が現れ、異なるおふたりですが、昼の神様は夜の神様に侍ることができないというのです。侍ることができないので、昼の神様は世界の事情を通して夜の神様に侍らなければならないというのです。 天正宮博物館 安侍日敬礼式および訓読会 2010年陽暦9月3日
①正分合作用による四位基台は愛の増幅原理
「神様のみ旨」というとき、それは歴史の目的、創造目的が完成することです。それでは創造目的完成とは何でしょうか? 創造目的完成とは、み旨の実現であり、それは四位基台完成のことです。そして、その四位基台完成は、真の家庭を完成することです。 ファミリー97年12月 P6 地上天国生活を始めよう
創世記の1章27節には宇宙の根本原理がさりげなく書かれています。
神は自分のかたちに人を創造された。すなわち、神のかたちに創造し、男と女とに創造された。
このみ言から神様は見えないけれども形を持っておられること、そしてその形は男と女であることが分かります。
それを論理的に深め発展させたのが創造原理です。
原理の中心は創造原理ですが、原理の中の原理と言えば、第一節の二性性相を根源とする第二節にある正分合作用と四位基台です。第三節、第四節、第六節も全て正分合作用と四位基台を展開した内容と言っても過言ではありません。
そして第五節は正から分を経て合に至る必要要件を説明しています。
さて、正分合作用により四位基台が形成される状況を見てみましょう。正の位置と分の位置を比べてみると、正の位置は無形の性相で、分は有形の形状です。そして、正から出てくるときに二性性相が主体と対象に分かれて出てきます。主体と対象が授受作用して一体となろうとする時、神様がそこに加わって三者が一つになります。これが合性体です。
正分合作用による四位基台は原理の骨にあたります。無味乾燥に思えますが、これは愛が増し加わって実現する流れを理論化したものです。
神様とアダムとエバの例で見てみましょう。
神様は自体内では二性性相の中和体ですが、創造なさる時は、御自身を性相として、形状を造られます。
無形の性相と無形の性相の形に似た有形の形状、これが強い愛が流れる基本です。神様の創造は愛がより強く実現するためになされます。
ですから、創造の根本は、神様が性相の立場で形状を創造されることにあります。神様は被造物をご自身から完全に独立するものとして創造されませんでした。ご自身が性相の立場で形状である被造物と1つになるために創造なさるのです。
無形の神様は、無形では味わえない震動的衝撃を求めて有形の体である形状を創造され、形状を着られます。
被造世界をご自身に対して形状として創造され、被造世界を着て一体となり、より強い愛の喜びを得ること、これが神様の創造目的です。
神様は形状単一体からでも強い美の刺激を感じることができます。しかし神様は更なる美の刺激を求めて形状を主体と対象に分立した立場で創造されました。
形状がアダムとエバとして分立して存在し、アダムとエバが神様から相続された愛によって愛し合い一体化していく姿は、神様にとって、人間が初めから陽陰の統一単一体である場合より、ずっとずっと強い美を感じられます。その分、愛が強く流れるのです。神様はその強い美にひかれて、アダムとエバという体を着られて一体となられます。これが合性体です。
このようにより強い震動的衝撃的な愛を味わいたい神様にとって、正分合作用による四位基台は愛の増幅原理、増幅機構です。正分合によって対象が最高の美の対象となり、その対象に対して神様の愛が強烈に流れるための仕組みです。
このため、正分合作用による四位基台が原理の中心とならざるを得ません。
被造世界はもちろんの事、神様の内界においてもこの原理で解けることになります。
アダムとエバの創造目的は第一に、アダムの体を無形の神様が着ることであり、二番目は、体を着ることによって震動的な衝撃が来るようにするためです。言葉だけでは駄目なのです。この衝動的な刺激に喜びを感じるのです。 「真の神様」 第一章 二 1. 体をもつためにアダムとエバを創造
②三対象の愛の原因である夜の神様、昼の神様
神様はその内界においても、この正分合の原理をもって、形状である体を創造され、それを着ることで成長してこられました。神様の根源は愛なので、成長は神様がより強く深い愛を求める方向で起こってきます。
このように正分合作用は、無形の神様が有形の体をまとう過程を表しています。
神様とアダムとエバの場合は、それがもっと明確になります。神様はご自身の無形の体に似た有形の体を創造し、有形の体を持つことでのみ可能な震動的な衝撃を得ようとされました。
これは、「好きだ!」という愛の衝撃です。神様はこの「好きだ!」という愛の衝撃を最大にしようと思われました。そのためには神様の体を自分自身でまとうより、神様の体として、人間という神様から独立した愛の対象を創造し、神様と人間が愛で一体化する中で体としての人間を着ようとされました。
アダムとエバが愛し合い生殖器の結合を通して心と体も一体になる時、完全な一存在となります。この過程で神様は、アダムとエバという体を着て主体として同参されます。ここにおいて、アダムとエバの間の「好きだ!」という情感も神様と人との間の「好きだ!」という情感も最頂点に達し、神様が創造目的とされた「好きだ!!!」という最高度の愛の情感が出現します。
これが実体過程での話ですが、実体化するためには神様の内界で先にそれが存在しなければなりません。神様が内界で創造し体験し体感したことでなければ実体化することは出来ません。
夜の神様は無形であり性相の神様です。昼の神様は有形であり形状の神様です。有形といっても無形に対して相対的に有形ということであって私達の目には見えません。夜の神様が正の位置におられ、分としての無形のアダムと無形のエバを創造されました。これが一つになったのが昼の神様です。昼の神様は夜の神様が創造された夜の神様の体です。
(昼の神様は無形のアダムと無形のエバから構成されますが、夜の神様から見れば無形ではなく有形です。夜の神様から見ると昼の神様は見える神様です。)
昼の神様は、無形の陽性実体である無形のアダムと無形の陰性実体である無形のエバから構成されます。無形のアダムと無形のエバは完全に一つになっておられるのでお二人と表現せず昼の神様という単一名称で呼びます。
この観点で先のみ言を見てみましょう。
アダムとエバの創造目的は第一に、アダムの体を無形の神様が着ることであり、二番目は、体を着ることによって震動的な衝撃が来るようにするためです。言葉だけでは駄目なのです。この衝動的な刺激に喜びを感じるのです。 「真の神様」 第一章 二 1. 体をもつためにアダムとエバを創造
このみ言を夜の神様と昼の神様の関係に置き換えてみると次のようになります。
(夜の神様による)昼の神様の創造目的は第一に、昼の神様の体を夜の神様が着ることであり、二番目は、体を着ることによって震動的な衝撃が来るようにするためです。言葉だけでは駄目なのです。この衝動的な刺激に喜びを感じるのです。
天の父母様と人間の関係と同様に、夜の神様と昼の神様の関係は性相と形状の関係であり親子です。無形のアダムと無形のエバの関係は兄妹関係、夫婦関係です。ここに出来上がった神様の内的家庭に、三対象の愛の原因となる性相的な三対象の愛があります。
夜の神様も昼の神様も私たち人間から見ると神様ですが、昼の神様から見ると夜の神様が神様です。昼の神様でも夜の神様は見えません。
人間から見た神様の姿と同じです。形状から性相は見えないのです。
では夜の神様はどこにおられるのかといえば、昼の神様を構成している無形アダム(無形の独り子)と無形エバ(無形の独り娘)の至聖所に住んでおられます。
夜の神様が昼の神様を着られて天の父母様となります。
そして天の父母様が真の父母様を着て天地人真の父母様となられます。
そして私達祝福家庭も完成して真の父母となれば、天の父母様が祝福家庭を着て天地人真の父母様となります。
神様において、新しい朝を迎える一番の栄光の時とは、肉体をまとうことができる時です。 「天国を開く門 真の家庭」 P67、祝福家庭と理想天国Ⅰ P936 1978.1.22
夜の神様が昼の神様を着て天の父母様となられ、天の父母様が真の父母様を着て天地人真の父母様となる縦的な発展は横的に方向を変えて無限に発展していきます。
すなわち、人類は皆祝福家庭となり、神様に着て頂き天地人真の父母となり天にも地にも個性真理体化した天地人真の父母が無限に増えていくのです。
霊界の天国は、本来、人間が単独で入る所ではありません。神人一体化した天地人真の父母が生活する所です。
この天地において、神様の解放です。皆さんは神様を知らないけれど、お一人の神様がお一人だけではないのです。夜いらっしゃる神様と昼いらっしゃる神様がお一人であるはずなのに、知ってみると、なんと夜の神様、昼の神様、心的な世界の神様、体的な世界の神様が、一つになった立場にいることができないような立場でした。
「清平役事16周年記念真の父母様特別集会」のみ言 天基元年天暦12月19日(2011.1.11)
天宙清平修練苑天城旺臨宮殿
「知ってみると、なんと夜の神様、昼の神様、心的な世界の神様、体的な世界の神様が」という部分に、夜の神様は心的な世界の神様、昼の神様は体的な世界の神様と明言してあります。
これは、夜の神様は全ての性相の原因であり、昼の神様は全ての形状の原因だということです。つまり、神様の性相が夜の神様であり、神様の形状が昼の神様だということと同じ意味です。
夜の神様が、形状としての昼の神様を創造され、昼の神様を着ることで天の父母様となられたことを裏付けるみ言です。
上のみ言は、性相である夜の神様と形状である昼の神様が一体となられた姿である天の父母様が、人間の堕落が原因で性相である夜の神様と形状である昼の神様に別れざるを得なくなったという天宙的な秘密を開示しておられる内容です。(⑥堕落によって夜の神様と昼の神様が引き裂かれた、において詳述します。)
少年時代、七歳前までは、小さな子供が、天を眺めても、地を眺めてもこのように複雑多端な渦中で、私は『なぜ天があり、生きていけないような受難の狭い道に追い立てるのか、この世の中よ!』、そのような議論の果てに、人知れぬ幼いときから、神様がいるということが分かりました。どのように分かったのか? 私の心から、いないという事実を認定できる根源を探す道理がないのです。私の心にささやく言葉を聞いてみても、夜の神様、昼の神様がいて、二人が分立されたその位置において、深い穴を前後に置いて見ながら、内的な神様、外的な神様が相談しながら私を育てたのです。
2012年陽暦7月16日韓国・清平の清心平和ワールドセンター
上記のみ言はアベル女性国連創設大会でのものです。お父様が7歳の時のエピソードです。ここにも夜の神様は内的な神様、昼の神様は外的な神様だとあります。
食口の中には夜の神様が創造主としての神様、昼の神様は真の父母様のことだと考えている方もおられます。そうすると夜の神様と昼の神様が相談して御父母様を育てたという上記のみ言と矛盾します。
後述しますが、完成途上において真の父母様は最初に昼の神様と一体となられます。これは、昼の神様が体を持たれた状態です。
これが実現したのは2003年の天地父母天一国開門祝福聖婚式においてです。この時点において初めて昼の神様とは真の父母様のことだということができます。
③夜の神様の「光あれ!」と天の父母様の「光あれ!」
創世記にある「光あれ」は天地創造が開始された瞬間ですが、これは天の父母様によってなされました。これ以前にもう一度「光あれ」がありました。夜の神様が内界において始められた創造においてです。
第一の「光あれ」から昼の神様が創造され、第二の「光あれ」から人間が創造されました。
夜の神様が「光あれ」と言われて、光の神様、すなわち昼の神様が創造されました。そして夜の神様と昼の神様が一体となった天の父母様の「光あれ!」によって光²の神様が創造されたのです。これが人間です。人間は昼²の神様です。人間と一体となられた天の父母様の喜びの輝きは(喜びの輝き)²となりました。
アダムとエバが完成すれば夜の神様、昼の神様は人間と完全一体化を実現されます。これによって愛の光は最高度に達します。すべての創造の御業がここにおいて結実します。
④間接主管圏の主人と直接主管圏の主人
神様においても全く同じです。神様も息子、娘を育ててこられたということを知らなければなりません。神様にも赤ん坊のような時があり、兄弟(妹)のような時があり、夫婦のような時があり、父母になった時に創造なさったということを知らなければなりません。無形なる神様もそのように大きくなってこられたということです。
無形の神様にとって、実体のアダムとエバが成長する姿を見ることは実に刺激的なことです。アイゴー、私も兄弟(妹)げんかをしてこのように育ち、夫婦となり、父母となりました。ちょうどそれを再び眺めるようになるのです。ですから、神様が創造されたのと全く同じように、神様はアダムとエバが実体の神様として成長し、息子、娘を生んでいく姿を平面的に感じてこられたはずだったのです。
ファミリー94年4月 P33~34 真の父母と創造理想家庭 1994年1月15日世界宣教本部
結婚した夫婦の位置というものは、とてつもない位置です。歴史時代において人類が望んできた子女としての希望峰が花開く位置であり、兄弟として花開く位置であり、夫婦として花開く位置です。そして、夫婦として愛した神様が創造を始められたように、息子、娘を生むことをもってアダムとエバが創造を開始するのです。それで、実体的創造主の立場となり、私を中心として平面的創造主の立場から息子、娘を生むのです。
「真の家庭と家庭盟誓」第二章 三 1.四大心情圏と (1)人間の完成は四大心情圏の愛の完成である
霊界に行けば、天のお父様だけがいるのではなく、天のお母様がいるのです。父と母がいなくて生命体が出てくることができますか。そのような父母のように、アダムとエバの背後には、分かれて出ていた神様が一つになっています。ですから、母を通してもそうであり、父を通しても天の国に行ける道が生じるという話になります。
そのようになったならば、あの霊界の天上天国の主人公とは誰でしょうか。実体をもって生きていた「私」の真の父母が、あの世に行って永遠の天国の王、女王になるのです。
第7編 地上生活と霊界 第二章霊界はどのような所か 第二節 霊人の生活 22 1977.1.1
神様とアダムとエバの関係と夜の神様と昼の神様の関係は同じです。
アダムとエバが間接主管圏を全うして直接主管圏の神様と一体となるように、昼の神様は性相的間接主管圏を全うして性相的直接主管圏の夜の神様と一体となります。
このため、昼の神様は間接主管圏の主人であり、夜の神様は直接主管圏の主人です。
私は夜の神様の管理を受け、お前達は昼の神様の管理を受けるのだ。
天地人真の御父母様支持大会 2012年1月
というみ言もこの観点からすれば明確に解明されます。
すなわちお父様は直接主管圏におられるので直接主管圏の主人である夜の神様の管理を受け、祝福家庭はまだ間接主管圏にいるため間接主管圏の主人である昼の神様の管理を受けるという意味です。
復帰摂理はサタンに奪われた間接主管圏を取り戻す摂理です。ここに登場される神様は昼の神様です。
これは、この後にご説明します。
⑤現象世界のすべての事象は神様の内界が原因
神様は原因者で私達は結果的存在です。これは、現実の生活においてもリアルタイムで、原因である神様の影響を全面的に受けて生活しているという事です。
人間は堕落することで霊的無知に陥り、このことに全く気が付かずに生活していますが、実際は、神様の全面的な影響下にあります。
例えば、三対象の愛は、夜の神様と昼の神様の世界に存在する性相的三対象の愛をリアルタイムで相続して現象化したものです。愛について習う必要がないのはそのためです。
皆さんは家庭で愛する法を習いました。どこのお父さんが子供に、お父さんから愛する法を習いなさいと言いますか。またお母さんも子供に、お母さんから愛する法を習いなさいと言いますか。また、父母が子供に対する愛し方を誰かに習いましたか。新郎新婦はこのように愛さなければならないと誰かから習いましたか。習ったことがありませんが、よく知っています。それは本当に神秘的なことです。「真の愛」 第二章 五 性愛 2.愛の法は習って知るものではない
「神様の精誠」の章でお話しした現象世界の四つの力、生命現象、質感・情感の発現、知情意、愛の発現など全ての原因が神様の内界にあります。
私達が知り、体験しているあらゆる現象は神様の内界に既に存在していたものです。
神様の内界に存在しなかったものが、天地創造と共に突然出現することはありません。
神様の内界に、性相的な四つの力があり、性相的な生命現象があり、性相的な質感と情感があり、性相的な知情意があり、性相的な愛があり、性相的な世界が存在しているということです。
真理は極めてシンプルであり明快なのです。
このように見ると、人間を苦しめてきた心と体の戦いにも原因があることになります。
夜の神様と昼の神様の分離が原因であるというみ言があります。
夜の神と昼の神が分かれてしまった。心と体の闘争していない者、手をあげてみなさい。手をあげなさい! 誰もいないのか? なぜそうなのか。心と体が分かれてしまったという事実は、夜の神と昼の神が分かれてしまったという事実から発している。天正宮訓読会でのみ言 2011.11.24
夜の神様は神様の心です。昼の神様は神様の体です。
ですから被造世界においては、夜の神様は心の神様として、昼の神様は体の神様として存在されます。
これを踏まえて堕落と復帰を探ってみましょう。
⑥堕落によって夜の神様と昼の神様が引き裂かれた
神様は、見えない内的なアダムの位置にいらっしゃり、また見えない内的なエバの位置にいらっしゃいます。アダムは、人類の前において、内的なお父様に侍る実体の父として立とうというのであり、またエバは、内的な母の神様に侍る実体の母として立とうというのです。このようにして縦的な基準から横的基盤へ拡大させようというのです。
「宇宙の根本」第二章 人間想像と愛の理想の完成 三 神人一体と愛の理想完成 2 神人愛理想の根本原理 ③ 真の血統の根は神様
内的アダムである神様はアダムが罪を犯し悪の種を植えたことに関係ない。アダムとエバは、内的アダムに尋ね、相談しなかった。もし尋ねていたら、内的アダムは、彼らの外的体に話しかけていただろう。彼らが17歳のときだった。 天正宮 訓読会 2012.6.25
隠れてしまう前にアダムが現れて、四十日が満ちる前に「神様、私が間違っていました」と言っていたなら、こんな歴史にはならなかったというのです。アダムは分かっていたというのです。知ってみると、世の中がこのようになったこと、エバの過ちを自分が請け負うことはできないというのです。エバがしたことはエバのものとして返し、カエサルのものはカエサルに、ラバンのものはラバンに、アベルのものはアベルに返しなさいと言うことによって、神様が夜の神様と昼の神様に分かれるしかありませんでした。それゆえに、昼夜共の主人がなくなり、人も体と心の闘争歴史を抜け出すことができなくなったのです。2010年陽暦9月3日 天正宮博物館 安侍日敬礼式および訓読会
夜の神様と昼の神様が皆さんの前にいることを皆さんは知りません。神様をおひとりと思いやすいというのです。夜の神様がいることを知らなければなりません。夜の神様が現れ、昼の神様が現れ、異なるおふたりですが、昼の神様は夜の神様に侍ることができないというのです。侍ることができないので、昼の神様は世界の事情を通して夜の神様に侍らなければならないというのです。 天正宮博物館 安侍日敬礼式および訓読会 2010年陽暦9月3日
夜の神と昼の神とがある。そして夜の神は間違いを犯さなかった。身体の神としての昼の神が堕落した。夜の神が男性であるとしたら、昼の神は女性だ。2012年1月11日 訓読会
神様が臨在なさることができる中間の位置に、逆に、天使長が入り込んできて、アダムとエバと一体になることによって、天地父母の位置を悪なる父母が占領するようになり、その結果、心と体が怨讐となり、男性と女性が怨讐となり、天とこの地が怨讐となり、兄と弟が怨讐となり、その闘争の結果、神様は、孤独な立場、囹圄に閉じ込められた立場となり、サタン全権時代になるという、悲しく、恨めしい歴史が展開したという事実を、統一教会の教会員はみな知っております。天宙天地真の父母様平和統一祝福家庭王即位式の祝祷 2003年2月6日
アダムとエバは生命の木の本体であり間接主管圏の主人である昼の神様に従って成長期間を全うすべきでしたが、サタンに主管され堕落しました。
み言によれば、それでも40日の間に悔い改めて神様の元に帰れば復帰できる道がありましたが、アダムもエバも自分の責任と罪を認めることができず神様との関係が切れてしまいました。
間接主管圏においては昼の神様が95%の責任をもって導かれます。人間の責任は5%ですが、この5%を成せなかったことでみ旨は成就できず破壊されました。これにより昼の神様も失敗した立場に落ち本然の昼の神様の位置を失い、人間と共に蕩減の道を歩まなければならなくなりました。人間の堕落により、昼の神様も失敗し堕落した立場に追いやられました。
夜の神様と昼の神様という神様の心と体、親と子は引き裂かれました。
ちなみに、神様と被造世界の関係は、創造原理にあるように、性相的男性格主体と形状的女性格対象です。人間は被造世界の総合実体相ですから、神様と人間の関係も同じ性相的男性格主体と形状的女性格対象の関係です。
この関係の原因は神様の内界にあります。すなわち夜の神様は性相的男性格主体であり、昼の神様は形状的女性格対象という関係にあります。そのため、お父様は夜の神様は男性、昼の神様は女性だと言われているのです。
⑦人間の堕落がサタンを昼の神の位置に押し上げた
天使長ルーシェルは神様の兄弟のような者である。夜の神様がルーシェルを創られた。2011年9月2日(8月5日)天正宮
ルーシェルは神の弟だった、だからアダムとエバの叔父さんだったのだよ。 2011.12.2 天正宮訓読会
夜の神と昼の神が分かれてしまった。心と体の闘争していない者、手をあげてみなさい。手をあげなさい! 誰もいないのか? なぜそうなのか。心と体が分かれてしまったという事実は、夜の神と昼の神が分かれてしまったという事実から発している。 2011.11.24 天正宮訓読会
責任分担を完遂できなかった私たちの先祖の罪によって死亡の深淵、どん底が生じたのです。サタンの愛の領域が天国の門の前の境界線まで連結され、直接主管圏内と間接主管圏内の違いをもたらしたのです。
「罪と蕩減復帰」第一章 二 1.責任分担を下さった理由
蕩減路程において、世界長子権復帰の基準を成就することによって初めてこの地上に原理結果主管圏と直接主管圏が真の御父母様の名で連結されるのです。「罪と蕩減復帰」第三章四 1.
ルーシェルは無形実体世界の被造物ですが、み言によれば夜の神様が創造されたとあります。創造の順序からすると昼の神様は兄、ルーシェルは弟という関係になります。
ところが人間は父母なる昼の神様の血統ではなく、僕であるルーシェルの血統を選びました。これによりルーシェルは兄である昼の神様より先に人間という体を持ちました。先に体を持ったルーシェルは長子の立場に立ち、昼の神様は弟の立場になり長子と次子の立場が逆転しました。
昼の神様の立場はルーシェルのものとなりました。ルーシェルは偽の昼の神様となったのです。
昼の神様は間接主管圏の主人であり、神様の体なので、人間の体の神様であり人間の体の主人です。
ところが、人間の堕落により昼の神様の位置はサタンのものとなってしまいました。サタンが間接主管圏の主人となり、人間の体の主人となったのです。聖書でサタンの事を「この世の神」と呼んでいるのはここ原因があります。
堕落論には、サタンは「時間と空間を超越して人間の心霊を支配」する存在であると記されていますが、時空を超越して人間の心霊を支配できるのは神様だけです。サタンを堕落した天使として捉えるだけでは本質は見えてきません。サタンは堕落の創始者として人間に対して神様の位置に就いたのです。
このように、サタンが昼の神様の位置に立ったため、間接主管圏はサタンの支配下になり、サタンは全人類の体の主人としての権能を行使することによって、人間の体を神様の願いと反対の方向に引きずり回してきました。このため人間の心と体の闘争が絶えることなく続いてきました。
蕩減復帰摂理においてカインは、長子権を持つ偽の昼の神様であるサタンが主導し、アベルは次子の立場にある蕩減の昼の神様が導かれます。カイン・アベルの摂理的構図には明確な原因があったのです。カイン・アベルの闘争は、偽の昼の神様であるサタンと蕩減の昼の神様との間の長子権をめぐる代理戦争です。
この戦いはアダムとエバの堕落が原因で生じました。このため、この戦いを終わらせることができるのは、再臨のアダムとエバである真の父母様だけなのです。
神様のみならずサタンまでも解放できるのは真の父母様だけです。
神様とサタンの争いを誰が止めますか。「真の父母」です。何をもって止めるのでしょうか。真の愛です。サタンと神様が手を取り合って褒めたたえるのが真の父母です。真の父母の真の愛の原理を通して神様を解放し、サタンを解放するのです。したがって、地獄の門を撤廃して天国の新しい愛の光明の光がさし込み、霊界に革命が起きるのです。
第二篇 真の父母 第四章 真の父母と真の子女 第三節 真の父母の真の愛・真の生命・真の血統8 2000.2.26
⑧七・八節と二回目のご聖婚による昼の神様の解放
1989年8月31日、真の御父母様は長子権復帰の縦的横的八段階を勝利され八定式を宣布されました。これによりサタンが握っていた長子権を完全に復帰されました。
そして1997年8月9日(陰暦7月7日)天地父母天宙安息圏宣布(七・八節)がなされました。
後述しますが、天地父母というのは単に真の父母様のみを指しているのではなく、昼の神様が真の父母様という体を着られた姿の事を指しています。
昼の神様は復帰摂理の95%を担ってこられました。
この日のお父様の嗚咽されながらの祈られる下記の動画をご覧ください。この日が復帰歴史のおいて如何に重要な日か感じて頂けると思います。真の父母様の血と涙と汗によって昼の神様が遂に解放された記念すべき日です。
ここで、夜の神様、昼の神様、天宙父母、天地父母という言葉について少し整理してみましょう。天宙父母、天地父母については下記のみ言にお父様の定義があります。
真の父母は天地父母であり、神様は天宙父母です。・・・・・「天地父母」と言うときは、堕落していない完成実体、神様の代身として実体をもって世の中のすべてのことの中心位置に立った方を意味するのです。第二篇 真の父母 第五章 天地人真の父母と勝利圏相続 第一節 天地人真の父母1 2003.1.19
み言によれば、「真の父母は天地父母であり、神様は天宙父母です。」とあります。これが基本です。
ご父母様が、天宙父母、天地父母という新しい言葉を使い始められたのは、確かではありませんが2003年ごろと思われます。
これ以前の時期は神様と真の父母様という言葉が使われていました。
最終的な時期には、夜の神様、昼の神様、万王の王、天地人真の父母という言葉が登場します。
お父様は、食口に対して初めから、夜の神様、昼の神様という言葉を使って明確に述べたいと思われたはずですが、摂理の進展と食口のみ言の理解度と心霊の合わせて順次語らざるを得なかった事情があったと考えられます。それゆえ、この点を考慮しながらみ言を捉える必要があることになります。
2003年2月6日には、天地父母天一国開門祝福聖婚式と祝福家庭王即位式がなされました。この時期は、後ほど述べますが、昼の神様と真の父母様の完全一体化が成された時期に当たります。2003年2月6日、天地父母天一国開門祝福聖婚式での父母様の祝祷を見てみましょう。この祝祷の中にも次の時期の語られることになる夜の神様、昼の神様にあたる概念が登場します。
・・・男性と女性が東側と西側から、無形の天地父母様と中央で一つになって完成基準となり、子女時代を成熟させ、その次には、約婚時代と結婚時代を備えることによって、地上の一つの下弦的完成基準と上弦的完成基準が、東と西、男性と女性の完成基準が、合徳することができる、中心位置における祝福結婚によって、無形の天宙父母と有形の天地父母が愛の理想を中心として、創造理想の最高の頂上の位置で合徳することによって、・・・・・・・
神様を頂点として、真の愛で連結した真の生命と真の血統を中心として、安着の家庭理想を願われたのが神様の希望でありましたが、神様が臨在なさることができる中間の位置に、逆に、天使長が入り込んできて、アダムとエバと一体になることによって、天地父母の位置を悪なる父母が占領するようになり、その結果、心と体が怨讐となり、男性と女性が怨讐となり、天とこの地が怨讐となり、兄と弟が怨讐となり、その闘争の結果、神様は、孤独な立場、囹圄に閉じ込められた立場となり、サタン全権時代になるという、悲しく、恨めしい歴史が展開したという事実を、統一教会の教会員はみな知っております。
上記の祈祷文を見ると、天地父母と言った場合、無形の天地父母と有形の天地父母があることがわかります。また、天地父母とは真の父母様のことを指すのが基本ですが、無形の天地父母という表現は真の父母様とは別の存在を示していることになります。
また、「神様が臨在なさることができる中間の位置に、逆に、天使長が入り込んできて、アダムとエバと一体になることによって、天地父母の位置を悪なる父母が占領するようになり」の部分をみると、本来、神様が臨在されるべき天地父母の位置をサタンが占領したことが分かります。
以上のことを鑑みると、無形の天地父母とは昼の神様を指しており、有形の天地父母とは昼の神様が真の父母様を体として身に着けられた時の姿であることが分かります。
この観点で見ると無形の天地父母である昼の神様に対応している無形の天宙父母とは夜の神様を指していることになります。
この観点を踏まえて上記の祈祷文を捉えると次のようになります。
「男性と女性が東側と西側から、無形の天地父母様と中央で一つになって完成基準となり」の部分は人間が昼の神様と一つになり昼の神様実体(有形の昼の神様)となって完成基準に至ることを言っています。
その次にある「中心位置における祝福結婚によって、無形の天宙父母と有形の天地父母が愛の理想を中心として、創造理想の最高の頂上の位置で合徳することによって」の部分は、真の父母様と一体となり体を着られた昼の神様が無形である夜の神様と一体となり創造理想の最高の頂点に至ることを言っています。
以上の観点からすると、七・八節において縦横の八段階を勝利された真の御父母様と昼の神様が一体をなしとげ、偽の昼の神様であるサタンに奪われていた昼の神様の位置を復帰完了され、天宙が昼の神様の安息圏となったということになります。しかし、七・八節の時点では神様の国がないために昼の神様と真の父母様の結婚式による完全一体化はできませんでした。
この後、2001年神様王権即位式において天一国の主権、2001年7月3日から韓国12都市での神様祖国定着大会で天一国の領土、2002年1月3日からの天一国入籍のための特別聖酒式で天一国の国民を復帰する条件が立ち天一国創建の条件が整いました。
天一国には、主権と国と国民が必要です。ですから、昨年(二〇〇一年)の神様王権即位式は主権復帰でした。それから、神様祖国定着大会は領土復帰であり、その次には天一国国民として入籍するのです。分かりますか。ですから、カードをもって初めて国民になるのです。国が形成される為には、主権と領土と国民が完備されなければなりません。それが完備された上で、このような天一国の万世安着を宣布したという事実を信じ、神様のように自信をもち、文総裁、真の父母のように自信をもって一気に押せば、押す事のできないものはないというのです。 「天一国主人の生活」 第四章 天一国の民となる道 二 天一国は本然の故郷
この基台の上で、2003年2月6日、昼の神様と真の父母様の結婚式(天地父母様天一国開門祝福聖婚式)が真の父母様の2度目の聖婚式として挙行されました。この聖婚式により昼の神様と真の父母様の完全一体が成し遂げられ、真の父母様は昼の神様実体となられました。また、このご聖婚により真の父母様は昼の神様の直接主管圏に入られました。結婚による同位権、同参権、相続権の原理により、真の父母様はこの時点から昼の神様実体になられたのです。人間が神様になった瞬間です。
天一国を中心としなければ、天地父母が聖婚式をすることができません。「神様王権即位式」をしなければ、聖婚式をして出生届を出せないというのです。それは、国がないからです。「神様王権即位式」をしたあと、満二年がたち、お母様の満六十歳の御聖誕日に「天地父母様天一国開門祝福聖婚式」を挙行しました。初めて、神様と真の父母様が祖国光復の土台を整えたその基盤の上で、聖婚式を行ったのです。第十二篇 天一国 第一章 神様の祖国と天一国 第二節 天一国宣布とその背景16 2004.1.1
⑨夜の神様の解放と万王の王の戴冠式そして四大代表王の統一
夜の神様の恨の中心は、実体長子である人類始祖の堕落による気の遠くなるような苦痛と、堕落がもたらした内的長子である昼の神様との惜別による死の苦しみです。この夜の神様が通過された悲しみと苦痛を蕩減しない限り夜の神様の解放はありえません。
2008年3月7日に長子である孝進様が突然聖和されました。
夜の神様にとって長子は昼の神様です。この昼の神様と死に別れるような苦痛を通過された夜の神様の恨を解放するには、昼の神様実体である真の父母様が長子と死に別れるという同じ心情を通過して蕩減することが必要です。
また、2008年7月19日、夜の神様が行かれた死の苦しみを蕩減・解怨するために昼の神様実体である真の父母様が遭遇されたのが死のヘリコプター事故です。
この二つの苦難にも関わらず、ご自身の悲しみ苦しみを顧みず夜の神様を解放しようとなさる昼の神様と真の父母様の一心によって、夜の神様の恨が遂に解怨されたとみることができます。それは次の内容を見ると知ることができます。
2009年1月に3回(1日、15日、31日)にわたって「万王の王神様解放圏戴冠式」が挙行されました。
(下記のみ言は、「万王の王神様解放圏戴冠式」の際に真の父母様が語られた講演文に、「真の父母様御聖婚50回金婚式および天地父母天宙カイン・アベル(善・悪)平和安着大会」(4月19日)のみ言と、「協会創立55周年記念および真の平和真の父母UN安着大会」(5月1日)のみ言が追加され、「『平和を愛する世界人として』文鮮明先生自叙伝出版記念会」(6月1日)の際に語られた総論的なみ言として平和メッセージ17章に定められたものです)
このみ言を見てみましょう。
・・・・・一九六〇年陰暦三月十六日、私たち夫婦は、聖婚式を通して天から印を受け、人類の真の父母、真の師、真の王の険しい復帰摂理路程を出発したのです。それから五十年、神様を完全に解放・釈放してさしあげ、万王の王としてお迎えするまで、私たち夫婦が歩んできた蕩減復帰摂理の路程のすべてを、どうすれば筆舌によって説明できるでしょうか。はるかのちに歴史家たちが証明し、記録することになるでしょう。・・・・・
もうこれ以上、実体の神様として役事なさる真の父母様と無形の神様を区別する必要のない地上・天上天国が、実体的に皆様の目の前に広がる新しい時代圏が開かれつつあるのです。・・・・
神様が、万宇宙を創造されたあと、この上なく待ち焦がれ、願ってこられた日が、正にこの日です。御自身の子女として創造したアダムとエバが、天の血統を汚し、暗闇の中に隠れてしまったその日以降、神様は、言い表すことのできない苦痛と悲哀の中で数千、数万年を耐え、待ち続けてこられました。御自身が万王の王として登極(即位)し、失ってしまった子女たちと万物を再び抱き、千年、万年、太平聖代の平和王国を享受して暮らすことのできるその日を、首を長くして待ちわびてこられたのです。
皆様、神様は、創造摂理以前から万王の王であられました。しかし、被造万物の創造以降は、実体をまとわれ、愛の対象圏であるこの現象世界を治める実体万王の王として顕現されなければならない天道が残されていたのです。それで、神様は真の愛を中心として、御自身の代身者であり相続者である地上実体世界の真の父母を求めてこられました。・・・・・
きょう、皆様は、誠に貴い天福を受けられました。万王の王が経綸する摂理的歴史の出征式に参加していらっしゃいます。歴史的な大転換期の渦を直接目撃していらっしゃいます。縦的万王の王であられる神様の実体として万有を統治する横的万王の王、真の父母様の戴冠式と金婚式、そして自叙伝祝賀式に招待されました。これ以上に貴く、歴史的な瞬間が、いつまた訪れるでしょうか。天宙に数千億を超える皆様の先祖たちと子孫たちも、この時間、喜びと歓喜に満ちあふれ、地軸が揺さぶられるほど歓呼の声を上げ、踊りを踊って暮らしていらっしゃることでしょう。
この中で、ご父母様は、「それから五十年、神様を完全に解放・釈放してさしあげ、万王の王としてお迎えするまで」と述べられ、1960年の最初のご聖婚から50年経過したこの時、神様を完全に解放、釈放して万王の王としてお迎えになることができたことが分かります。
また、「神様は、創造摂理以前から万王の王であられました。」とありますように、創造以前は夜の神様と昼の神様は一体であられたので、万王の王とは、夜の神様と体である昼の神様が一つであった時の姿を現す言葉であることが分かります。真の父母、真の師、真の主人のみ言の観点で見ると、この三つを一言で表せば万王の王ということになります。また、夜の神様の王権、昼の神様の王権が1つになった方なので、万王の王なのです。そこに地の王である真の父母様の王権が加わって、実体的万王の王が実現します。
更に、「縦的万王の王であられる神様の実体として万有を統治する横的万王の王、真の父母様の戴冠式と金婚式、そして自叙伝祝賀式に招待されました。」とあります。
このみ言によれば、万王の王には縦的万王の王と横的万王の王があることが分かります。
そして縦的万王の王とは神様(夜昼一体の神様)の事であり、横的万王の王とは真の父母様のことを指していることが分かります。
また、「しかし、被造万物の創造以降は、実体をまとわれ、愛の対象圏であるこの現象世界を治める実体万王の王として顕現されなければならない天道が残されていたのです。」とありますように、2009年1月に3回(1日、15日、31日)にわたって挙行された「万王の王神様解放圏戴冠式」は、縦的万王の王である神様の戴冠式に留まらず、横的万王の王である真の父母様の戴冠式であり、また、縦的万王の王と横的万王の王が一体化した実体万王の王の戴冠式でもあったことが分かります。
この観点が解明されると、2011年から始まる真の父母様の最後のみ言というべき「天地人真の父母定着実体み言宣布」の中に出てくる謎に満ちた次のみ言の意味が見えてきます。
「人間始祖の堕落によって引き起こされた夜の神様、昼の神様、万王の王、そして真の父母、このように四代代表王たちの歴史的な葛藤と闘争も、ついに天地人真の父母様によって完全に解決されました。」
人類始祖の堕落がもたらした夜の神様と昼の神様の分裂と昼の神様の蕩減の道については既に述べた通りですが、このみ言に出てくる万王の王は縦的万王の王を指していると考えられます。すなわち夜昼一体の神様を指しています。
四大代表王である、夜の神様、昼の神様、万王の王、そして真の父母というのは、夜の神様、昼の神様、それが一体となられた万王の王である天の父母様、そして真の父母様を創造の時間軸に従って順番に並べたものであることが分かります。
四代代表王たちの歴史的な葛藤と闘争が天地人真の父母様によって解決されたとは、真の父母様によって、昼の神様が解放され、夜の神様が解放され、神様が心と体が統一された本来の神様の姿を取り戻され、縦的万王の王の位置を取り戻され、横的万王の王の立場に立たれた真の父母様と最終一体をなされることで天地人真の父母様として完成されたことを示しています。
⑩基元節のご聖婚による天地人真の父母様の完全完成
神様と真の父母様が縦的万王の王、横的万王の王として最終一体を完了すれば、復帰摂理のすべてが完了するように感じますが、そうではないことは下記のみ言が示しています。
統一教会で最も重要な言葉は、天宙父母、天地父母、天地人父母です。神様の理想は、天宙父母になることでもなく、天地父母になることでもなく、天地人父母になることです。それが神様の創造理想であり、願いでした。第二篇 真の父母 第五章 天地人真の父母と勝利圏相続 第一節 天地人真の父母6 2003.10.25
天地人父母の資格を取らなければ、天国に入ることができません。無形の父母である神様、実体の父母であるアダム、エバ、実体のアダムの息子、娘を祝福した第三創造主の立場が天地人父母です。・・・・・
天宙父母、その次には天地父母、その次には天地人父母です。ここで初めて、神様も人になるのです。完全な男性と女性を中心として愛に定着するとき、天地人父母です。第二篇 真の父母 第五章 天地人真の父母と勝利圏相続 第一節 天地人真の父母15 2003.12.25
み言によれば、神様の理想は天地人父母になることであり、天地人父母とは息子、娘を祝福した立場だというのです。すなわち夜の神様、昼の神様、真の父母様が最終一体を実現し万王の王となられるだけでなく、子女を祝福する事、すなわち勝利圏のすべてを子女である祝福家庭に相続することが復帰摂理と創造摂理の最終ステージであるというのです。
これが実現したのが、2013年2月22日、基元節において挙行された真の父母様の3回目の聖婚式となる「天地人真の父母様聖婚式」です。
次の節に天地人真の父母様聖婚式の意義についてのお父様のみ言を記載しましたが、この聖婚式においては真の父母様の聖婚式と私たち祝福家庭の結婚式が同時に挙行されました。私たちがこの歴史的恩恵を受けるだけの条件があったかと言えば、私にはその条件がありましたと堂々と言える食口は一人もいなかったのが現実です。
天地人真の父母様の勝利圏を相続するのにふさわしい条件とは何かについては、「天地人真の父母定着実体み言宣布」のみ言の中に真の父母様の特別指示として六か条が明確に記されています。この内容は全世界の主権復帰と全人類の祝福家庭化の実現といっても良いほどのハードルの高いものです。
本来はこれだけの実績が伴わなければ天地人真の御父母様の勝利圏を相続する資格がないわけです。しかし、私たち祝福家庭・食口にはヒマラヤのように絶望的に高い山脈のようでした。この気の遠くなるほど高い山脈にトンネルを掘って道路を通してくださるための御業が、お父様の聖和に至る苦難でした。これは真の父母様のみならず、昼の神様も夜の神様も人間の父母として共に通過されました。
この三代に渡る父母の命を削る精誠によって、私たちは天国への高速道路に乗ることが出来たのです。
この聖婚式にはもう一つの重要な意義がありました。
2009年において万王の王の戴冠式が挙行され、縦的万王の王である神様と横的万王の王である真の父母様の一体化がなされましたが、一体化が完全に実現し定着するには愛による一体化が不可欠です。この愛による完全一体化は結婚によってのみ実現します。
このご聖婚により真の父母様は夜の神様と昼の神様の直接主管圏に入られました。そして、結婚による同位権、同参権、相続権の原理により、真の父母様はこの時点から夜昼の神様実体になられました。人間が完成した神様になった瞬間です。
夜の神様は遂に体を着ることができました。こうして、真のお父様は夜の神様の実体となられ、真のお母様は昼の神様の実体となられました。
アダムとエバが堕落しなかったならば、彼らの縦的、横的愛の理想の焦点、すなわち和合の一体的角度を合わせて一つになる場が形成されたでしょう。その場が、人類の真の先祖の愛の設定とともに真の生命の起源が設定され、真の血統の起源が設定される所です。これは、人間だけではありません。人間の心に神様が入ってきて、外的な神様と内的な神様が一つになる結婚式になるのです。それが堕落していない本然の結婚式です。これは、宗教世界において革命的な言葉です。第十一篇 礼式と名節 第三章 礼式と儀式 第一節 祝福式 3 P1199 1991.11.12
真のお父様は夜の神様の実体として肉界に再臨され、昼の神様の実体として地上摂理を引き継ぐ真のお母様と一心・一体・一和・一念の境地で、摂理を経綸されるようになるでしょう。2012.9.17 真のお母様の講演文
⑪基元節の祝福は条件的・部分的祝福ではなく最終的な祝福
父母の聖婚式をすると言ったでしょう。嘘ではありません。
皆さんが、世界にいる新婦になるといっていた(クリスチャンの)人々に教えた通りそれ以上の、十倍百倍万倍億倍の精誠を尽くすことのできる準備をしなければいけないのです。そうでなければ再祝福を受け、新婦を父母の前に紹介を受けることが出来ないのです。皆が本当に祝福を受けなければいけません。(ご父母様を?)結婚させるために。分かりますか。同じ時間になるかもしれません。
天地に真の父母様の誕生日が必要であり、アボジの誕生日は全て誕生日なのです。その日は全て祝福式なのです。そうすれば、祝福前に知ってから祝福を受けるようになれば…。
その祝福も本当ではないのです。サタン世界の網から抜け出すための条件です。祝福を受けて本当にひっくり返るべきなのです。真っ直ぐにならなければいけないのです。
先生も1次2次祝福はしました。3次が最後です。
真の父母となり祝福を受けたことはありません。
・・・・・
真の父母になる時まで苦労していた全ての道を耐えてきた神様 夜の神様 昼の神様。どれほど先生が大きくなることを願ったでしょうか。どれだけ結婚させることを願ったでしょうか。何千年 何億年 億万年なのです!
・・・・・
真の父母という人が、本当に結婚してみたことがありますか?
オンマ、結婚したことがありますか? (お母様)「蘇生 長生 完成」
全てしましたか? (お母様)「D-Day」
D-dayが…真の父母のD-Dayという言葉はこの世の天上天地が寝て起きたような存在は…
真の父母様の結婚式の日に寝る人がいますか、いませんか?水の中の魚たちは参加したいと思いますか、思いませんか。(参加したいです) 土を掘って過ごすネズミ 豚 ミミズの群れも全て、その結婚式に行きたいですか、行きたくないですか?子犬はどうですか。豚は?タヌキやアナグマはすべての物が全部。雨の雫は?水は流れていかずに祝賀の宴に来て待っていられますか?
こうしてみると公平ではありません。本当の真の父母様の結婚式というその日は、どんな万物でも死んだ人も墓の中に埋葬され腐った骨が肉を付けて出てきて見物したいのです。あなたたちも死ねばそうしないと思いますか?そうすると思いますか。あなたたち、今老いて死んだ人も何千年 何万年過ぎれば再び生き返ってきて真の父母様の結婚式を一度お祝いしたいと思いますか、思いませんか?お祝いしたいと思いますか、見物したいと思いますか?(見物したいです)
D-Dayがいつですか(2013年1月13日) 何日残っていますか(537日)
その日に本当に真の父母という人が来て結婚式をするのですか?
・・・・・
真の父母が結婚式をしましたか、していませんか?
偽りの父母が真の父母になるためにどれだけ苦労したのか知っていますか?
先生は93歳ですが、今だ結婚式ができていません。お父さんお母さんがいなくなりました。
夜の神様 昼の神様の結婚式はありません。
その大きな事件を、先生が知りました。
先生を誰が結婚させてくれますか!?
なぜ結婚する時は近所の名前がなければ、借りてさせようとしますか?
王がいれば王の代身が、神様がいれば神様が私たちの家の中でしてくれるでしょう!
先生一人それを知ったのです。賢いでしょう。
真の父母様が結婚式を…関心がありますか?(はい)
先生はそれを教えてあげないつもりでしたが…。あなたたちはいつ結婚しますか?
真の父母が結婚できなかったのに、誰によって結婚を受けるのですか?真の父母の(結婚の)日があなたたちの結婚する日になるのかが分からないですか。今まで原理を間違えて理解してきました。
その日が必要なのか、そうではないか?答えは?(必要です)
・・・・・
神様も寡夫だし!昼の神様 夜の神様も寡夫達なのです!寡夫はいなくなります。先生のせいで、先生のせいでなくなることができません!…そうでしょう?…先生が必要だからその日を待っているからそれを…先生が知っている人が思い通りにできません。あなたたちははっきりと知りなさい。父母様の聖婚式、その日を同じ時間に祝福してあげるならばそれ以上の福はないでしょう。
天地共鳴圏と真の御父母様の聖婚 2011年天暦8月4日~7日 天正宮
「その祝福も本当ではないのです。サタン世界の網から抜け出すための条件です。・・・先生も1次2次祝福はしました。3次が最後です。真の父母となり祝福を受けたことはありません。」
とありますように、今までの祝福は私達がサタン世界の網から抜け出ることを主目的とした祝福でした。
本来、神様が人間という体をまとってなされるのが神様の結婚式です。この結婚式に人間も同参して結婚するというのが順序です。それが実現するまでは神様は寡夫ということになります。
結婚式の主礼は既に結婚している名士などが担当するのが通例です。また、御父母様の初めの二回の結婚式は万王の王である天の父母様という主礼が不在だったことが分かります。それで上記のみ言には「先生も1次2次祝福はしました。3次が最後です。真の父母となり祝福を受けたことはありません。」とあるのです。
祝福とはイサクがヤコブを祝福した時に見られるように、父母の勝利圏の相続です。真の父母様はご自身がご聖婚されて定着した勝利圏を私達に無償で相続して下さいました。
1960年の真の父母様のご聖婚
2003年の昼の神様と真の父母様のご聖婚
2013年の夜の神様と昼の神様と真の父母様のご聖婚
この三回の御父母様のご聖婚につれて勝利圏が拡大していきました。
2013年以前の子女である私達への祝福は条件的、部分的でしたが、2013年の基元節における「天地人真の父母様聖婚式」に同参した祝福家庭への祝福は、夜の神様、昼の神様、真の父母様の完全な勝利に基づく完全な結婚による完全な相続式だったのです。
神様が人間を創造されるとき、直接主管圏と間接主管圏をおいてつくられました。それではなぜ間接主管圏をおいたのですか。直接主管圏と間接主管圏はいつ一つになるのでしょうか。本来の真の人類始祖であるアダムとエバが成熟して互いに横的な立場で愛によって一つになろうとする時、神様が臨在し、縦的な愛を中心としてアダムとエバを横的な愛によって接ぎ木するためのものがアダムとエバの結婚です。それで天地の一体化を成すのです。
「罪と蕩減復帰」第一章 蕩減・復帰原理の根拠 一 間接主管圏と直接主管圏 2.直接主管圏
⑫生心が生じ心と体が統一に向かう天寶登載時代
今までの聖賢たちは、外的世界をいかにすれば一つにすることができるかということばかり考えました。
しかし、統一教会の異なる点は何かというと、内的な私たち自身からどのように整備して一つにするかという点です。・・・皆さんの心と体が一つになっていないのに、そこに自由がありますか。会社に行っても、心と体が世界大戦をして安定していないのに、自由がありますか。自由という言葉自体も嫌うのです。
心と体が闘っているのに、そこに幸福がありますか。ですから、皆さんも人生問題において悩むのでしょう? これは、根本的な大きな問題です。心と体が一つになっていないのに、どこに幸福があり、どこに平和があるというのですか。「真の家庭と家庭盟誓」 第二章 四 3.自由と平和と統一と幸福の世界を完成 1992.12.27
人間の良心は、神様を代表する心です。良心は、自分の為に存在するのではありません。天の義の為に存在します。良心は、常に善に向かって走ろうとします。ここに体は反抗します。体は、自分だけ楽をしようとし、利己的であり、本能的要求によって肉欲を表そうとします。良心は、この体を叱責して心に順応させようとします。ここに、常に血を流す葛藤と闘争が一つの体の中で起きるようになります。 「天一国主人の生活」第1章二
生心というのは、神が臨在される霊人体の中心部分をいうのである。 創造原理第六節
紳士淑女の皆様、神様は私達を神様の子供として、創造されました。本然で、絶対で、唯一普遍で永遠の存在として、神様の息を吹き込みながら魂をそこに入れたのです。それは魂です。霊人体ではありません。霊人体は私の聖婚式の後に現れる。 2012・3・20 天正宮訓読会
それ故、神様と関係を結ばずには、霊人体の心の様なものが生じないのです。霊と心が違うという事を知るべきです。心は、神様と関係ないのです。神様が離れたのです。・・・生心が自分に生じれば、体も喜び、全部それについていきます。自動的にこれらが一つになるのです。今まで、人間において一番問題になる事とは、体と心が互いに離れているという事です。霊的な力が自分に臨んで生心的起源にさえなる様になれば、心と体が自然に一つになるのです。その様な根本から革命が起こり、根本から是正する根源を発見出来ない限り、我々は理想を尋ねていく道理がありません。「地上生活と霊界」1977.2.6 第三章 二 霊界はどの様な所か
み言によれば基元節の聖婚式以降、霊人体が現れるとあります。これは魂のレベルであった人間の霊人体に神様が臨在されることで生心が出現することを意味します。創造原理第六節には人間の霊人体の構造が書いてあります。これは完成した人間について記したものであって完成途上の人間や堕落人間の霊的部分の構造について記したものではありません。
神様が命の息を吹き入れられただけの状態では魂に過ぎません。そこに神様が入られることで生心が生じ、魂が霊人体になるのです。
基元節のご聖婚によって神様が真の父母様の魂に入られることで真の父母様は天の父母様の直接主管圏に入られたのです。そのことを2012年3月20日の時点で御父母様がこれから起こることを述べられたのが上記のみ言です。
基元節のご聖婚によって神様と真の父母様が完成されることで、縦的父母、横的父母による重生の基台が出来上がりました。
天寶登載条件を全うし、天一国が実体的に建国されれば、真の父母様が霊人体を持たれたように、私たちも重生して神様一体となって霊人体を持つようになるのです。そこには心と体の闘争は存在しません。堕落性とは一切関係ありません。
本然の人間、本然の夫婦なって神様と一緒に暮らすことができるのです。