今回は皆様の関心が大きいと思われるお話から始めたいと思います。
それは夜の神様と昼の神様についてです。これは御父母様の遺言のようなみ言ですが、その本質が分からないまま迷宮入りの状態になっています。
このみ言が語られた当時、世界会長だったご子女様が夜の神様と昼の神様について御父母様に直接尋ねました。御父母様の答えは「夜の神様は創造前の神様、昼の神様は創造後の神様だ」と言われました。これが私達には、夜の神様は天地創造前の神様、昼の神様は天地創造後の神様だとして伝ってきました。私はこれを聞いた時に違和感を覚えました。天地創造の前と後の神様を別々の呼び名で呼ぶ意味がないからです。そんな単純な定義なら御父母様が何度も何度も夜の神様、昼の神様について語られる必要がないからです。
次のみ言をご覧ください。真のお父様は夜の神様と昼の神様に育てられたと証言しておられます。
少年時代、七歳前までは、小さな子供が、天を眺めても、地を眺めてもこのように複雑多端な渦中で、私は『なぜ天があり、生きていけないような受難の狭い道に追い立てるのか、この世の中よ!』、そのような議論の果てに、人知れぬ幼いときから、神様がいるということが分かりました。どのように分かったのか? 私の心から、いないという事実を認定できる根源を探す道理がないのです。私の心にささやく言葉を聞いてみても、夜の神様、昼の神様がいて、二人が分立されたその位置において、深い穴を前後に置いて見ながら、内的な神様、外的な神様が相談しながら私を育てたのです。2012年陽暦7月16日韓国・清平の清心平和ワールドセンター
このみ言を見ても夜の神様と昼の神様は別々の二存在であることが分かります。そしてそのお二人は内的な神様と外的な神様という関係です。夜の神様が天地創造前の神様、昼の神様が天地創造後の神様という解釈は間違いであることが分かります。夜の神様も昼の神様も天地創造前から存在しておられます。御父母様が、創造前の神様が夜の神様であり創造後の神様が昼の神様だと言われているのは、天地創造前の創造活動について述べられたのです。創造活動は典型的な愛の活動です。愛が得られるなら命までも捧げられる神様が、天地創造前の無限ともいえる長い期間、何もしないでじっとしておられたと考えるのは不自然です。
更に決定的なみ言があります。
神様においても全く同じです。神様も息子、娘を育ててこられたということを知らなければなりません。神様にも赤ん坊のような時があり、兄弟(妹)のような時があり、夫婦のような時があり、父母になった時に創造なさったということを知らなければなりません。無形なる神様もそのように大きくなってこられたということです。無形の神様にとって、実体のアダムとエバが成長する姿を見ることは実に刺激的なことです。アイゴー、私も兄弟(妹)げんかをしてこのように育ち、夫婦となり、父母となりました。ちょうどそれを再び眺めるようになるのです。ですから、神様が創造されたのと全く同じように、神様はアダムとエバが実体の神様として成長し、息子、娘を生んでいく姿を平面的に感じてこられたはずだったのです。ファミリー94年4月 P33~34 真の父母と創造理想家庭 1994年1月15日世界宣教本部
このみ言は衝撃的な内容です。注意深く読んでみると、神様が赤ん坊から大きくなられたことが分かります。それは男の赤ん坊と女の赤ん坊です。そしてさらに重要なことは、息子と娘を生んで育てた父母なる神様がおられることが分かります。幼き神様であった兄と妹は兄弟として成長し、夫婦となり父母となって創造されたとあります。
この場合、神様を生んで育てたのが夜の神様、育てられて夫婦となり父母となって天地創造をなさった神様が昼の神様です。このみ言は1994年に語られているので夜の神様と昼の神様についてずっと以前から語っておられることが分かります。しかしみ言を話しても食口が理解できないので、私たち食口が、み言が分かる基準に成長するのをじっと待っておられました。しかしその基準には達してなくても御父母様が地上に生きておられる間に語る必要があったので晩年に語られました。それでも私たちは分かりませんでした。
わたしは63年も説教して来ているが、誰も私の語る言葉を理解することができない。2011年9月14日韓国チョンシンユースセンターでの訓読会
このように夜の神様は内的な神様であり、昼の神様は夜の神様が生み育てた外的な神様です。昼の神様は初めから神様であったわけではなく夜の神様が入るために空の器と言う意味もありました。昼の神様が成長期間を全うして夫婦として完成され、そこに夜の神様が入られることで昼の神様は神様となられました。
空の器とは、その器に入っていくものと対等な価値をもつのです。「天一国主人の生活」第一章 創造の原動力は神様の真の愛 二 神様と真の父母と一体を成し遂げるための真の愛
重要なことは天地創造前の神様の世界には夜の神様という父母と無形なる独生子と無形なる独生女が存在しておられ家庭を形成しておられるということです。そこに性相的な父母の愛、性相的な子女の愛、性相的な兄弟の愛、性相的な夫婦の愛が存在しているということです。私たちが生活の中で感じている父母の愛、子女の愛、兄弟の愛、夫婦の愛には明確な原因があったのです。この場合も性相的な三対象の愛の役割が95%、人間世界に出現している三対象の愛は95%の神様の愛を土台として現象化している5%の愛です。この性相的な愛があってこそこの世界に愛が現れるのです。
夜の神様が昼の神様という体を着られると天の父母様となられます。天の父母様の中身は家庭体なのです。
まとめると次のようになります。
夜の神様(性相、父母)+昼の神様(形状、子女)=天の父母様
天の父母様(性相、父母)+真の父母様(形状、子女)=天地人真の父母様
私たち食口も完成すれば天の父母様に着られて天地人真の父母となります。天地人真の父母とは完成した神様です。夜の神様、昼の神様、人間は神様一族です。天使は、神様が着ることができないので神様一族ではありません。
天国は人間だけで行くことはできません。神様に着られ天地人真の父母となって神様と一体となっていく世界が天国なのです。
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