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縦的横的八段階の蕩減路程と私達の罪の清算

ここでは別の観点から、私たちが持っていた原罪、遺伝罪、連帯罪、自犯罪を清算する条件を真の父母様が完全に立ててくださっているという根拠を述べます。

それは真の父母様が歩まれた縦的横的八段階の長子権復帰の道を見ると分かります。

私たちは原罪、遺伝的罪、連帯罪、自犯罪と分けて考える傾向が強くあります。しかし、罪という観点では同じです。

例えば、今死ねば地獄に行く人がいるとします。この人は八段階で言えば僕の僕です。その人が僕の僕霊界すなわち地獄霊界に止まらざるを得ない讒訴条件の内容が、先祖の殺人、淫乱、心情蹂躙などの遺伝的な罪、民族的な侵略による強奪、性的蹂躙、虐殺などによる連帯的な罪、あるいは自分が犯した様々な罪であるかもしれませんが、罪=讒訴条件という観点ではどの罪でも同じです。

それらの罪を清算する道がカイン圏を屈服して長子権を復帰する道です。僕の僕基準にいる人においては、僕の僕基準にいる他の地上人たちを愛で屈服することで為されます。その過程で、様々な罪を清算するために必要な迫害、苦痛、中傷罵倒などがサタンと他の僕の僕基準の地上人や霊人から加えられます。これを甘受し更に僕の僕基準の地上人や霊人たちが屈服するだけの愛の基準を立てることでやっと地獄から僕霊界に上れます。

このようにして一段上の僕圏に行けばそこにいる僕たちから蕩減=罪の清算に必要な様々な苦痛が加えられ、それに耐え甘受したうえで、彼らを屈服するだけの信仰と愛の基準を立てることで初めて養子圏に上がれることになります。これによりその人が僕圏にとどまらなければならない原因となっている罪=讒訴条件が清算されます。

養子圏から庶子圏、庶子圏から実子圏に上るためにも同様の清算路程を歩む必要があります。


しかし、お気づきかと思いますが、誰もが行けるような生易しい道ではありません。そこで神様はその道を行ける人物を立てられます。それは、その人物が勝利すれば他の人々はその人を信じて従うことで同じ恩恵にあずかることができるようにするためです。

事実、神様から選びたてられた宗教の開祖がその道を作り、信徒がその教祖を信じ従うことで、多くの人が恩恵にあずかってきたのです。いわゆる勝利圏相続の道です。

僕の僕、僕の世界の長子権復帰の使命を担ってきたのはイスラエル、ユダヤ選民です。養子、庶子の長子権復帰の使命を担ってきたのはキリスト教でありアベル型キリスト教団です。別の見方をすれば選民とは遺伝罪、連帯罪、自犯罪の清算に責任を負った人たちです。

しかし、これらの選民がすべて失敗したので真の父母様が、選民がなすべき使命をも背負われたのです。


選民の使命とは罪なき天使長圏の再現です。アダムとエバが生まれる前に一切の罪のない天使長圏が存在しているという基台が必要でした。その上で独生子であるアダム、独生女であるエバが誕生するというのが創造原理です。選民圏は再臨される独生子、独生女のための罪のない善なる天使世界の再現なのです。その選民圏に遺伝罪、連帯罪、自犯罪が残っていてはいけないのです。


しかしその選民圏が失敗することで選民圏という善なる天使長圏、すなわちメシヤのための基台が壊れたので、真の父母様自ら僕の僕、僕、養子、庶子の長子権を復帰し、罪なき善なる天使長圏を再復帰する必要が生じました。

僕の僕と僕の長子権復帰の路程はキリスト教アベル教団と既成キリスト教の失敗が確定した時に始まりました。キリスト教アベル教団であるイスラエル修道院、腹中教が真の父母様を受け入れず、既成キリスト教会が平壌内務省で行われた裁判で共産党と組んで真の父母様を有罪にした時に選民圏の失敗が確定しました。僕の僕、僕、養子、庶子の長子権は再びサタンにうばわれました。そこから真の父母様は底の底である僕の僕から蕩減復帰する道を余儀なくされました。

このように平壌内務省に収監された後に興南に移送され、国連軍によって解放されるまでの期間が僕の僕と僕の長子権を復帰された期間です。


ところで縦的な八段階は横的範囲を持っています。

真の父母様の歩まれた横的範囲は個人、家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙です。つまり、真の父母様による僕の僕と僕の長子権復帰の範囲は天宙です。これは、地上から霊界全ての僕の僕と僕基準にある人の罪を清算されたことを意味します。僕の僕、僕霊界基準の人々の様々な罪を清算するために、清算するに足る迫害、苦痛、中傷罵倒などがサタンと他の僕の僕基準の地上人や霊人から加えられます。これを甘受し更に僕の僕基準の地上人や霊人たちが屈服するだけの愛の基準を立てることで地獄から僕霊界に上れます。つまり、真の父母様は、全天宙の僕の僕の心霊基準にある人々の罪をすべて清算しなければ僕の霊界には上がっていけないのです。

僕霊界から養子霊界、養子霊界から庶子霊界に上がるのも同様に、全天宙にいる人類のすべての罪を清算するだけの迫害、苦痛、中傷罵倒などをすべて引き受け、更に真の愛で屈服したという基準を立てない限り上へ上へとは上っていけないのです。


養子、庶子の長子権の復帰がなされた期間は、興南解放から1954年5月1日の教会設立までの期間です。世界基督教統一神霊協会の設立は、キリスト教とアベル型キリスト教団の立場を復帰したことを意味しています。これは1945年の時点に戻ったことを意味します。つまり真の父母様は養子、庶子の基台の上に再び実子として登場することができるようになったのです。

霊界と地上界のすべての人類は、神様から見て僕の僕、僕、養子、庶子のいずれかに属します。つまり、真の父母様は、1954年の教会設立の時点で全人類の遺伝罪、連帯罪、自犯罪を清算するすべての条件を立てておられたことを意味します。実際には一人一人の罪の清算は祝福を通して真の父母様につながる時に現実化します。祝福によって原罪は清算されるので遺伝罪、連帯罪、自犯罪は自分で清算するのが責任分担だというのは全く見当違いの解釈なのです。これらの罪は人間の罪ではありません。堕落してサタンの似姿になった堕落人間が犯した罪です。


1954年から1960年まではお父様が実子の長子権を復帰された時期です。お母様の実子の長子権復帰は1960年から始まります。つまり、神様のアダムに対する恨の解怨は1954年から、神様のエバに対する恨の解怨は1960年から始まったのです。平壌内務省や興南での路程が真の父母様の十字架の絶頂だと思っている方が多いのですが、1954年、および1960年から始まる真の父母様の十字架の道は余りに険しく、堕落人間が到底行ける道ではありません。僕の僕、僕、養子、庶子の蕩減に道は神様の天使長に対する恨の解怨路程です。しかし神様の実子であるアダムとエバに対する恨、特にエバに対する恨は余りに深く強烈で、その解怨の道は気が遠くなるほど困難な道です。死を何度も越えたとしても越えられるかどうかわからないほど苛烈な道だったのです。


この時代の真の父母様のことを知らなければ真の父母様、特にお母様について何も知らないと言っても過言ではありません。お母様についてあれこれ言う人々は、神様を解放し、私達を救うために歩まれた茨の道について全くの無知なのです。

知ったらとんでもない後悔がやって来ることでしょう。





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